2016_2

 今年もあと少しです。このブログの更新も本日で今年の更新を終了します。
今回は2016年のIT関連の話題などをもう一度振り返ってみたいと思います。
win10_2
1.Windows10の無料更新期間の終了

 Windows10の無料期間の更新が昨年から始まり、今年の夏で終了しました。当初、Microsoft
のWindows10へのアップグレードの呼びかけの方法に関しては、「強引すぎる」とか、「しつこい」とかさまざまな意見があり、そのおかげでWindows10へのアップグレードを拒否したユーザーも多いと思います。しかし、この移行期間にWindows10への移行を済ましたユーザーはこのWindows10の快適さや便利さには驚かされたと思います。今回のWindows10への移行は通常であれば有料でのアップグレードで行うものが、初めて「無料期間」というものを設けて行った初の試みと言えます。
 今後のセキュリティーの面やOSの開発の面などを考えれば、無料期間を設けてアップブレードを行った方が、後のOSの「戦略や運営」にプラスになるとMicrosoftは判断したのでしょう。
 問題は今回Windows10にアップグレードしなかったユーザーはどうなるのかということです。サポート期間の終了を迎えたときに、いずれ最新のWindowsにアップグレードしなければなりません。その場合、新たにマシンを買い替えるという手もありますが、現在使用しているマシンをアップグレードを行った場合、やはり同じように手間がかかります。
 どの段階でアップグレードを行うのかという問題だと思いますが、OSのバージョンが現在の使用しているOSよりも離れていくほどアップグレードやデータ移行が難しくなってきますので、早いうちに行うことをお勧めします。

ransamu
2.新たなウイルスの脅威「ランサムウェア」

 昨年から話題となっていた「ランザムウェア」ですが、今年に入り特に猛威を振るったと思います。
通常のウイルスとは違い、ファイルを暗号化させて人質にするといった悪どいウイルスですが、自分は被害に合わないだろうといった思いから、感染の拡大に繋がったと思います。
 ウイルスの感染はだれでも起こりえるということを、もう一度認識しなければならない年だったのではないのでしょうか。
 ウイルスセキュリティのソフトはウイルスが発見されてからパターンを解析し、それをソフトに反映させます。そのため、今回の新手のウイルスなどに関しては、ウイルスセキュリティのソフトに反映されるまでは時間がかかります。その間にも感染される危険性が十分にあるということです。
 常に最新のウイルスの情報を確認し、どんな状況で、どういった具合に、どのようにして感染されたのかという情報を知っておくだけでもウイルスの感染の予防になります。
 「ランサムウェア」は複合ツールも提供されていますが、ほんのごく一部にしかすぎません。新しいランサムウェアも来年も登場することが十分に予想されますので、厳重に警戒が必要だと思います。

IOT
3.IoT普及とセキュリティの弱さ

 各機器をネットワークでつなぐIoTが今年に入り、特に注目となりました。以前からこのIoTは行っていましがた、今年に入り特にこの「IoT」という言葉を耳にしたと思います。
 このIoTで機器類はネットワークに繋がっているということを忘れ、安易なパスワードやセキュリティなどで「危険」だということも今年に入り、みなさん分かっていたと思います。今年の春(3月頃)に日本も含む世界のネットワークのカメラが見放題になっているサイトも取り上げられ、ニュースなどでも話題になりました。他にも、先ほど記した「ランサムウェア」がパソコンだけでなくテレビなどにも感染されるといった被害もありました。パソコンなどはしっかりセキュリティ対策は行っているものの、その他の機器に関しては、セキュリティ対策はほとんど取っていないのが現状です。
 ネットワークにつなぐ=情報が漏れる可能性が大きくなるということを、もう一度認識してください。ネットワークは非常に危険なところ「ダークサイト」と思ったほうが良いと思います。


AI

4.AIの普及

 自動運転や将棋の勝負、女子高生リンナ、Siriなど人工知能「AI」が普及し、生活の一部になりつつ年でした。AIの技術は使用方法によっては素晴らしい反面、使い方を間違えると非常に恐ろしいものになると思います。あるAIに人間のことを問いだしたところ、答えが「嫌い」「殺す」などといった答えが返ってきて、開発が急きょ一旦中止などといった記事もありました。
 AIはあくまでも人間のサポートであり、人間の知識を越えてはならないような気がします。
 今後の技術の開発にもよりますが、ある一線のレベルで止めてしまわないと今後なことが起こるような感じがします。手塚治虫の「火の鳥」の「未来編」のシーンにもあるように、コンピュータがすべて全部を判断すれば、それこそ人間滅亡になりかねません。今年はそのようなシーンをちょっと思わせたような感じがしました。
 
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5.サイバー犯罪の若年化

 今年にに入り、サイバー犯罪で捕まる年齢層が中学生・高校生などといった「若年層」が多かった年でもありました。このほとんどが「面白半分でやった」とか「やってみたかった」といった単純な理由のものが多く。事の重大さを認識していないような感じです。
 今まではサイバー犯罪は「ITに関連しているもの」などが主流でしたが、その法則が崩れ、ちょっとした知識で興味本位というとても危険な状況になっています。
 その多くは、「どんなことをしたら悪いのか」「こんなこをと行ったらどんな重大なことになるのか」といったことが解らないで行っており、若年層の認識がとても低いように思います。
 このようなことを教えるのが「大人」の務めでもありますが、それよりも「未成年は罰せられない」といった甘い考えもあるのではないのでしょうか。やはり、少年法の改正もこのような点からもう一度改正の議論が必要な時にきていると思います。
 サイバー犯罪は他の犯罪とくらべ、あまりニュースにならないため重大性が低く思われがちです。しかし、事によっては多大な損害を伴う事件に発展する可能性があるのです。この見えない「犯罪」に関しても、もっと取り上げられ、事をオープンにしなければ、このような犯罪は無くならないのではないのでしょうか?

ENZYOU

6.企業のネット炎上

 先日お伝えしたPCデポの事件などもそうですが、今年は企業の評価に対してのネット炎上のさわぎになるのが多かった年でもあります。 
 今まで、企業は「株主」や直接のお客様しか見ていませんでした。特に大企業になればなるほどそのような傾向にあります。
 しかし、今回良かった点は「株主」よりも私たち一般の人たちの声がその企業の評価を替えれるということが今回の事例でも良く分かったと思います。企業の人たちはたしかに「株主」を大切にしていますが、それよりも普通の「お客様」を大事にしなければなりません。普通のお客様を大事にしないからこそネットで炎上が始まり、企業の評価にも影響を与えるということを思わなければならないことを改めて認識しなければなりません。

 今年はIT関連の視点から見ると非常に激動の年だったと思います。
今年もあと少しです。このブログも6月に立ち上げて、みさなんのご協力によりここまで運営でき、非常に感謝しております。ありがとうございました。
 本年の更新は本日で終了し29日から来年の5日まで更新を休ませていただきます。(正月休みとなります)
 次回1月6日に更新予定となります。みなさん良いお年をお迎えください。