CPU
 先日、量子コンピュータについてちょっと説明しましたが、この量子コンピュータの開発に力を入れている一つの大きな要因として、CPUの発展が限界にきていることが挙げられます。このCPUの発展については、実は一つの法則に則って開発が進められているのです。

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 みなさんも一度は耳にしたことがあると思いますが、このCPUの発展については「ムーアの法則」というのがあります。
 ムーアの法則というのは、インテルの創業者の一人である「ゴードン・ムーア」が自分で書いた論文で唱えた法則で、「半導体の集積率は18か月で2倍になる」という法則で、この法則はあくまでも自分の経験から導きだした法則となります。簡単に言うと、CPUの処理能力は18カ月で2倍向上するといった法則で、なぜか今日におけるCPUの開発の目標となっています。
 CPUの開発各社はこの法則に則って現在でも開発しているわけで、ある意味「神の法則」的な雰囲気になっております。
 しかし、この法則の最大の欠点は「永遠に処理能力が向上する」といった具合で、最後の「終わり」がないわけです。そのため、ここにきてこの「ムーアの法則」がいつ崩れるかといったことが話題になっています。
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 実は、この「ムーアの法則」の法則崩れに関してはいろいろ危ない場面がありました。CPUの処理速度に限界がくると、CPUのコア数を増やしたり、消費電力を2分の1に抑えて、実質上の2倍になっていると言ってみたり、ある意味アクロバット的な手法でこの「ムーアの法則」を順守してきましたが、そろそろ限界に来ているようです。この限界は「2020年に起こる」と一般的に言われていますが、中には今年中にこの法則が崩れると予想する専門家もいます。
 確かに、最近のCPUの新商品などを見ても、ここ数年で著しい変化を遂げているCPUは少なく、どのCPUも性能的に甲乙つけがたい状況です。
HANDOUTAI

 この「ムーアの法則が崩れる」すなわち、半導体の進化が止まるため、危機的状況と言う人も多いのですが、逆に私たち一般ユーザーからすれば良い面も多数あります。

 特に、製品の買い替えが少なくなるということです。この「ムーアの法則」があるおかげで、パソコンやスマホなど3年もすれば、処理速度がかなり違う製品が出回ります。
 5年も経てば、前の製品は使い物にならないといった状況があります。それがなくなるだけでも、自分の本当にあった製品を今よりも長く使えるということができます。また、パソコンなどIT業界に携わっている技術者たちも、安心して「サポート」ができることになるでしょう。
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 今現在の状況では、5年もすれば部品がなかったりといった具合できちんとしたサポートが出来ていないのが現状です。特にこのきちんとしたサポートが出来ないことで影響を受けているのが中小企業です。中小企業は大企業と比べ、ITなどの設備投資にはあまりお金をかけられません。そのため、高価な金額で買った製品を少しでも長く使う努力を行うわけですが、この「サポートが出来なくなる」といった状況でまた大きな設備投資を考えなければならず、中小企業の体力を奪っている一つの大きな原因にもなっています。

 そんなことで私の個人の意見としては、確かにCPU技術の発展は非常に重要なことです。しかしこの「ムーアの法則」にとらわれ過ぎて、私たちユーザーと開発側との差が広がっているようと思います。この「ムーアの法則」を唱えたのは1965年で、それからかなりの年月が経ち、CPUなどの集積回路の技術や用途なども変化しております。そろそろこの「ムーアの法則」をベースに新しい法則のなるものも考えていった方がいいのではないのでしょうか。