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  今回はWindowsに標準で搭載されている機能であまり知られていないものを1つご紹介します。
 パソコンでのアプリ操作やトラブル対処方法を相手に電話などで伝えるとき、自分で分かっていても、相手になかなか伝わらないときがあります。まして、相手がパソコンの操作が慣れている人だと良いのですが、全くの素人に近い人に説明しても、パソコンの用語すらも分からず手に負えない場合があります。
 そんなときに、相手に分かりやす操作方法を伝えるツールが実はWindowsのアプリに標準で搭載されていたのです。今回はそのツールをご紹介します。
STEPKIOKU

「記憶ステップツール」というものです。Windows7では「問題ステップ記憶ツール」という名前になっています。

 Window7では「ファイル名を指定して実行」で「psr」と入力して検索します。
STEPWIn7
 
 Windows8.1/10ではスタート→Windowsアクセサリの中にあります。

STEPWin10

 起動したら下のような画面となります。
STEP002

 ここで、操作を記録させたい場合に「記録の開始」を押します。
 操作が終わったら「記憶の停止」をクリックします。すると、操作した順番の画像が出力されます。
 試しに、Windows10で更新のチェック方法を記憶させてみました。

STEP003
STEP004
STEP005

STEP006

STEP007

STEP008


 このように操作画像付きリポートが作成されます。また、画像の上の方にはどこをクリックしたか(操作したか)の説明文も表記されています。
 リポートが表示されたら上の「保存」をクリックすると、zipファイル(圧縮形式)で保存されます。このzipファイルの中には「mht」形式のファイルがあります。
 この圧縮ファイルを相手にメールなどで送信すれば良いのです。
 mht形式はIE(インターネットエクスプローラー)で読み込むことができます。


 本来はこのツールはWindowsの問題をMicrosoftに報告するためのツールでしたが、このツールが相手に伝えるために良いツールとして使われるようになったため、ツールの名前も「問題ステップ記憶ツール」から「ステップ記憶ツール」に名称を改めたようです。ぜひ使ってみてください。