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 先日、Windows8.1/10の製品版のアンチウイルス製品を避けるべきなのか?という記事を書きましたが、現在でもどうしたら良いか悩んでいる人が多いと思います。Windowsの標準の「Windows Defender Security Essentials」ではやはり不安に感じている人は、次のアンチウイルスの方法が良いかもしれません。
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 インストールせず、ブラウザの機能拡張だけでウイルスのチェックを行ってくれる「Download Virus Checker」という方法です。
 ウイルスからの防御の方法として、やはり一番肝心なのは「ダウンロードしたファイルがウイルスに感染しているかどうか」ということです。Windows8.1/10の場合WindowsXPとは違い、OSの脆弱性に対する防護が格段に上がりました。また各ブラウザもセキュリティ強化に努めているので、インターネット閲覧だけの場合は「Windows Defender Security Essentials」でも防御できます。しかし、やはり不安なのは、ダウンロードしたファイルのスキャンだということでしょう。実際、ウイルス感染の大半の入り口はやはり「ダウンロード」したフィルから感染しています。
 今回ご紹介する「Download Virus Checker」はブラウザに機能拡張を入れるだけで、ダウンロードしたファイルをスキャンし、ウイルスに感染しているかどうか判断してくれます。
 この「Download Virus Checker」は「VirusTotal」というWebのウイルスチェックサービスを使っており、ダウンロードしたファイルの情報を一旦この「VirusTotal」に送って、陽性か陰性か判断するといったものです。
 
VirusTotal」はGoogleの傘下にある無償オンラインサービスで、60種類以上のアンチウイルスソフトを利用してURLなどを解析しているそうです。
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 対応となるブラウザは
「Firefox」「Google Chrome」「Opera」の本家または一部派生ブラウザで、FirefoxとOperaの場合はアドオンで、Google ChromeはChromeウエブストアから拡張機能をインストールできます。
 設定は「閾値」があり、この「閾値」はどのくらいのアンチウイルスソフトが反応したかという数値になります。初期値は「3」に設定になっておりますが、この数値は自分で任意の数値に変更できます。
 また、.logや.txtなどスキャン不要のファイル形式も登録できます。

 もし、ダウンロードしようとしたファイルにウイルスが含まれている場合、「STOP」といった警告画面が出てきます。その時に反応したアンチウイルスのソフトの一覧が出てきますので、その一覧をみて信用するかしないか判断できます。
 今回の「Download Virus Checker」はダウンロードボタンを押したときに、ウイルスのチェックを行って判断してくれるため、もしウイルスに感染していた場合でも、感染ファイルダウンロードせずに済みますので、Windowsの標準の「Windows Defender Security Essentials」には影響与えません。導入する価値は十分にあります。