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 現在、世の中に数々のヒット商品を世界中に送りだしている企業の代表格といえば「Apple」ですが、このAppleも過去には忘れたい数々の失敗作も世の中に送ってきました。この失敗の繰り返しが現在のAppleの開発の原動力になっています。
 今回はそのAppleの「忘れたい数々の失敗作」をご紹介していきます。また、実際の機種の動画も合わせてご紹介します。

1.Apple III Plus
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 この製品は当時大ヒットした「AppleⅡ」の後継機であります。
後継機ですので、当然大ヒットとまでいかなくてもかなりの販売数がありそうな気がしますが、この機種の最大の欠点は、高すぎる価格と、前機種であるApple IIとの互換がなかったことです。また、Apple IIとは違い、致命的なハードウェアの欠陥などがあり、また、ライバルであるMicrosoftでWindows95が発売なったことから、かなりの駄作となってしまいました。

【動画】Apple III Plus
 


2.Lisa
Lisa

 このLisaはオフィス向けに開発したコンピュータであり、故スティーブンジョブス氏が運命をかけて開発した製品です。後のMacよりも先にGUI操作を採用し、視覚的に操作できるコンピュータとして登場しました。
 しかし、Apple III Plus同様値段が高く、また動作が非常に「モッサリ」していることから使い物にならないと酷評を受けました。

【動画】Steve Jobs in Apple Lisa promo video (1983)



3.Macintosh TV
MacintoshTV

 当時、販売台数が軌道にのっていたパソコン「Macintosh」にTVを融合させた画期的なパソコンとして登場した製品です。時代の最先端を行く商品でしたが、本体の「Macintosh」のスペックは非常に弱かったため、結果として世界中で一万台しか売れなかった商品です。

【動画】Macintosh TV
 



4.QuickTake
QuickTake

 デジタルカメラが各社開発される中、Appleもこの流れに乗ろうとデジタルカメラを出しました。しかし大手のコダックやカシオなど主要メーカーの技術に追い付かず、その後Appleはデジタルカメラの開発から手を引きました。この技術が後のiphoneなどのカメラの技術に生かされております。

【動画】Apple QuickTake 200



5.Pippin
Pippin
 Appleがゲーム業界に進出しようとして、バンダイがと共同開発・製造したゲーム機です。当初は「簡単なMacintosh」「PCへの入門機」として開発したのに対し、当のApple側は非協力的であったため、販売台数は振るわず、世界一売れないゲーム機としてギネス認定されるほどでした。このゲーム機のおかげで、Appleは65億円の赤字を生んでしまったというとてもAppleとしては思い出したくないゲーム機です。

【動画】Apple's Game Console: Bandai Pippin - Obsolete Geek 


6.Newton Message Pad
MessagePad

携帯情報端末(PDA)という言葉を生み出したまさに第1号機であります。しかし、斬新なものであったにもかかわらず、販売台数は伸び悩んだ商品です。全く売れなかったわけでもなく、そこそこの販売台数は売れたていました。
 どこが失敗したかと言うと、携帯情報端末と言いながらも結構大きく、ポケットに入りきらないサイズであり、また重量もあったため、携帯情報端末として使うには疲れるということでした。また、値段も高価であったため特定の人しか持てなかったようです。
 文字入力は手書き文字入力を初めて採用しましたが、入力文字の認識率がとても低く、入力できないといった酷評もでておりました。

【動画】Classic PC: Newton MessagePad 110


 ここまでAppleの大コケ製品たちの前半でした。明日は続きをご紹介します。