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 今回は前回に引きつづき、数々のヒット商品を世界中に送りだしている「Apple」の忘れたい数々の失敗作の商品をご紹介します。
1.20th Anniversary Macintosh(20周年記念マッキントッシュ)
20thMacintosh


 マッキントッシュが発売されてからの20周年記念として発売された記念モデルです。iMACをイメージさせるようなエレガントな直立不動のマシンで、デザインもそこそこでした。
 しかし、これがなぜ失敗したかと言いますと、このマシンの値段の高さです。当時の価格で$7,499、日本円で89万円ということで、バカ高いマシンとなっています。値段が高い分、マシンのスペックも良ければよかったのですが、当時のPower Macintosh 5500/225(CRT一体型)と同等であったため、デザイン以外魅力まったくなしということです。一説によると、このマシンが出た時に、スティーブンジョブス氏が激怒して、2階の窓からブン投げたということです。

【動画】Twentieth Anniversary Macintosh


2.Hockey Puck マウス
HockeyPuck

 Apple専用のマウスでiMACに合わせたデザインとして発売されました、当時の新規格であるUSBを採用しましたが、USBのコードも短く、また、まん丸なため非常に使いにくく、上下左右の動作方向の操作が難しいということからお蔵入りとなりました。

【動画】Vintage Tek 2 - Part 2 | Unboxing: Apple Puck Mouse (Tangerine 1998)



3.iPod Hi-FI
iPodHi-FI

 Appleで人気のあったiPod用の専用ドックスピーカーです。iPodが人気があるから、当然ドックスピーカーも売れると思いきや、他のメーカー各社もそろってドックスピーカーを販売していたため、競争に勝てなかった商品です。しかも、iPodは携帯できるという便利さがあるのに対し、このドックスピーカーは大きすぎるというのも大きな原因だったかもしれません。

【動画】Ipod HiFi


4.Power Mac G4 Cube (2000)
PowerMacG4Cube

 当時Mac G4が人気があった中、このMac G4をデザイン化しようとして開発されたのがこのPower Mac G4 Cubeです。デザインがMacの中ではすばらしいデザインでしたが、値段が高く、性能は通常のPower Mac G4と同等だったため売れませんでした。しかし、懲りずに値段を高くして何回失敗しているのでしょうね。

【動画】PowerMac G4 Cube (2000) - Time Travel


5.eMate
eMate


 アップル社が設計生産販売した、教育市場向けの携帯情報端末です。当時US$800で発売されましたが、低価格を実現させるあまりスペックもひどくなり、特にメモリーの容量が少なかったため、実際の教育市場で使うには不向きな商品でした。

【動画】Retro Review: Apple eMate 300 Newton TabletTop


6.Apple TV
AppleTV

  ビデオ・コンテンツをiTunesからテレビへLAN環境を使って配信することができ、YouTubeの映像も見ることができる機械です。Appleは現在もこのApple TVを押していますが、実際のユーザー数の上昇の要素がなく、また、スマホやタブレットの普及により、このApple TVの価値は薄れているということです。ただ、根強いユーザーがいるため、今後のこのApple TVの動向に注目と言えます

【動画】New Apple TV Review! Is It Worth It?


7.iPhone5c
iPhone5c


 Appleのスマホの中でも販売時期が短かった製品と言えます。前作のiPhone5の廉価版として発売されましたが、このiPhone5cの値段がiPhone5の比べ1万円しか違わなかったため、結局ユーザーはiPhone5を購入するのが多く、わずか1年で販売終了となりました。

【動画】iPhone 5C vs. iPhone 5S


 今回は2回にわたり、Appleの失敗作をご紹介しました。実はAppleはハードの失敗のほかにも、ソフトや通信・周辺規格などの失敗も多数ありますので、後日ご紹介します。


 なお、明日からオリンピックが始まります。スタジアムでは無観客となりますが、ぜひみなさんでTV画面などから日本勢の活躍を応援しましょう。更新もオリンピック期間中は少し更新頻度を減らし、今週日曜日までお休みさせていただきます。