
現在ではパソコン通信を行う場合はインターネット網を使って行うのが当たり前で、このインターネット網を使用する場合は無線LANや光回線、ADSLとなっているわけですが、昔は電話回線を使うのが主流でした。今回はその電話回線を使ってパソコン通信を行っていた時の周辺機器をご紹介します。

まずはモデムです。これを使ってパソコンからアクセスポイントにダイアルを行い、データ通信を行っていました。おじさん世代はよくわかる機器だと思います。
ちなみにモデムの裏側はこんな感じです。

パソコンにはシリアル接続を行っていました。接続の仕方は次の通りです。

ノート型パソコンの場合はPCIカードと言うものがあり、その「モデム」のカードを使用していました。

ちなみにPCカードはノートパソコンの拡張を高めるために、いろいろなカードがありました。例えばハードディスクやCDドライブ用のカード、上記のモデムのカード、LANのカードなどいろいろな種類が存在していました。
ここまでは分かる方も多いと思いますが、このダイヤルアップモデム以前はこんなものを使っていました。

音響カプラです。上の写真は受話器を置いている状態です。受話器をおいていない画像はこちら。

ちなみに手動で電話機で電話をかけ、繋がったらこの上に受話器を置いて通信を開始していました。その時代の電話機はこのような感じです。


今ではもう滅多にお目にかからない「ダイヤル式」の電話機か「プッシュボタン式」の電話機です。
ダイヤルアップモデム時代は、当然携帯電話を使ってのインターネットなどは出来なかったわけで、ましては無線LANなどというものが存在しませんでした。外出先で緊急にパソコン通信を行う場合公衆電話を使用していました。こんな感じです。

ISDN(デジタル回線)の公衆電話の場合、パソコン通信用のシリアル接続が可能でした。これを使ってアクセスポイントに接続し、通信を行っていたわけです。ちなみに、当然公衆電話ですので料金がかかります。
また、一部ではありますが、こんな機器も使っていた人がいたようです。

これはTNCと言い、アマチュア無線を使ってパソコン通信を行う機器でした。使用方法は通常のダイアルアップモデムと変わらないそうです。現在ではこのTNCを使った通信は行われていないようです。
こうやって見ると、現在の通信は非常に簡単で便利な世の中になりました。
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