【Windows10S】ダウングレードできない【情報】 : 0から楽しむパソコン講座のブログ

　先日、教育機関向けの新OS「Windows10S」についての記事を掲載しましたが、このWindows10Sについて新たなことが分かりました。

　先日の記事では「Windows10S」は「Windows10　Pro」にアプグレードできるということをご紹介しました。

【新Windows10ファミリー】Windows10 Sとは何【使い道は？】

http://blog.livedoor.jp/zeropasoakita/archives/16927977.html

　しかし、残念ながら一旦Windows10SからWindows10　Proにした場合、ダウングレードができないということになります。（Windows10Sに戻せなくなります。）

　Microsoftによると、Windows 10 ProからWindows 10 Sへのダウングレード方法をユーザーに提供することはできないと説明しており、Windows 10Sは制限付きでセキュリティを強化しているため、一旦Windows10 Proにしてしまうと、Windows10Sで制限されているセキュリティ以外の部分で悪用される可能性が高くなるということです。もし、今回のようにセキュリティに対する重大な脆弱性があり、対処しなければならない場合に、対処しきれないということになります。

　Windows 10 ProからWindows 10 Sに戻す唯一の方法としては、パソコン内などOEMで提供されている工場初期出荷のOSイメージを使用してWindows 10 Sに戻すしかありません。この方法はすべてのデータがハードディスクから失われるというプロセスになります。

　教育分野で、Windows 10 Sを導入し、Windows 10 Proへのアップグレードを行う場合はこの問題を考えなければなならいことになります。セキュリティ重視で運用をするならばそのままWindows 10 S

で運用した方が良いでしょう。使い勝手を選ぶならば、Windows 10 Proにアップグレードという道もありますが、その反面、未知の脅威が必ず出てくることを覚悟しなければなりません。その未知の脅威というのは、ウイルスなどのセキュリティの問題だけでなく、情報漏えいも含まれます。情報漏えいはハッカーなどによるものだけでなく「人為的」なものも含みます。また、一旦Windows 10 Proにした場合、Windows 10 Sに戻すということも難しいということになります。