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 今月に入り、世界中でAndroid向けのマルウェアが世界中で広がっており、被害が拡大しています。

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 この情報はセキュリティ企業Check Point Software Technologiesが伝えたもので、「CopyCat」と呼ばれるマルウェアが世界で1400万台のAndroid端末が感染されているとのことです。特に東南アジアに被害が多く、その他にも米国、欧州など世界各地で確認されているとのことです。
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 今回のマルウェア「CopyCat」はAndroidをリモートハッキングすることができ、感染されている端末の特徴として、Android端末が自分が知らないうちに「root化」(脱獄)になっているという点です。
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 この「CopyCat」は感染した端末をroot化して、端末に常駐します。その後、Androidでアプリの起動に使われるコードをバックグラウンドで挿入し、端末を相手から操作できる状態にするということで、その感染された端末を使って不正に広告収入を得るという仕組みです。一説によれば、このマルウェアで推定1500万ドルの不正な広告収入をすでに得ているとの情報もあります。
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 また、同時に不正操作での広告収入を得るほか、Androidでアプリの起動に使われるプロセスに不正コードを埋め込み、他の広告のIDを自分たちのIDに変え、ユーザーに表示させるといったことも行っているようです。
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 今回のマルウェア「CopyCat」の感染源はAndroidの公式アプリストアである「Google Play」からではなく、それ以外のストアアプリで人気のアプリとバインドして配信されているようです。
 感染された端末については金銭的被害はないものの、「root化」(脱獄)されたことのより、セキュリティ対策が機能しなくなり、個人情報がハッキングされるなど、常にネット上の脅威にさらされてしまうといった状態になっています。 また、この「root化」(脱獄)になっていることにより、各キャリアからの保証なども一切受けられなくなってしまいます。
 Androidのアプリは変なサイトからインストールせず、必ず「Google Play」から入手してください。