Adobe1
 先月末から今月にかけて Adobe Document Cloudサービスの支払いに関するフィッシングメールが流行しており注意が必要です。

 このメールは特に事業所向けに送信されているようで、その他にもAdobe製品を登録しているユーザーにも届いているようです。ただし、一部の情報ではAdobeユーザー以外にも届いているという情報もあり、先日の佐川急便やNTT-Xを騙るフィッシングメール同様に企業になりすましたメールの一部であると考えられます。
 
以下がそのメールの具体例です

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件名:お支払いが確認できませんでした

本文:

お支払いが確認できませんでした

Document Cloud のお支払いが確認できませんでした。引き続きサービスをご利用いただくためには、お支払い方法を含むお客様の登録情報をご確認の上、更新をお願いいたします。

お客様のアカウント情報は、下記「アカウントの管理」ボタンから更新いただけます。

アカウントの管理、詳しくはこちら (この詳しくはこちらにリンクが貼られています。)

アカウントを更新することで、引き続きソフトウェアやサービスをご利用いただけます。
今後とも アドビ製品をご愛用いただきますようお願い申し上げます。
Adobe Document Cloud チーム

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Adobe, the Adobe logo, the Adobe PDF logo, and Acrobat are either registered trademarks or trademarks of Adobe Systems Incorporated in the United States and/or other countries. All other trademarks are the property of their respective owners.
(C) 2017 Adobe Systems Incorporated. All rights reserved.
Registered Office: Adobe Systems Software Ireland Limited, 4-6 Riverwalk, Citywest Business Park, Dublin 24, Ireland. Registered number: 344992

申し訳ございませんが、本メールは送信専用です。この製品についてご質問がある場合は、Adobe のラーニングおよびサポートページをご利用ください。Document Cloud アカウントにアクセスするには、「マイプラン」をご覧ください。

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本文ここまで



 このメールに記載されている「詳しくはこちら」リンクには圧縮ファイルの形式のファイルのリンクが貼られており、これをクリックするとファイルのダウンロードが開始されてしまいます。
 
 この添付ファイルを開くと、おそらくネットバンキングに関するマルウェアがパソコンにインストールされ、カード番号や暗証番号等の情報が流出すると思われます。大変危険ですので絶対クリックしないでください。

 また、圧縮ファイルを展開すればいいのでは?とも思っている人も多いと思いますが、最近ではダウンロードした時点で圧縮ファイルと一緒に変なプログラムもダウンロードされ、自動的にインストールされるという被害も出ています。ダウンロードを行うという時点で危険な状態になるということを理解しておいてください。

 このフィッシングメールに関する情報はAdobeでも把握しており、Adobeではツイッター上でこのメールのリンクをクリックしないように呼びかけております。


 先日も同様のメールでお伝えしましたが、最近これらのように企業を騙ったフィッシングメールが急増しております。特にこれらの特徴は、メールの本文などが巧妙化しており、見分けがつかないということです。おそらく以前にその企業が送っているメールの内容をそっくりそのまま真似て作っていると思われます。そのため、本文の見た目上では本物かどうか区別することが難しくなっています。これらのフィッシングのメールかどうかを見分けつけるための大きなポイントは、

 自分の名前やID(会員番号)などがメールの本文に記載されているか。


ということです。
 このようなばらまき型メールの場合、ユーザーの名前(自分の名前)は記載されません。
 企業からのメールの場合、このような請求に関するメールやその他の情報(ポイント・発想状況・注文状況)などの内容の場合、相手を確認するために必ずユーザーの名前やID番号(会員番号等)がタイトルだけではなく、本文の中に記載されます。(ご送信を防ぐため)このポイントが分かっているだけでもこのようなフィッシングメールに騙されない確率が大きくなります。