
海外のセキュリティ会社の情報によると、海外の大手アダルトサイトを使用してのマルウェアによる攻撃が世界中であったことを報じ、現在注意を呼び掛けています。

今回マルウェアの攻撃に使用されたアダルトサイトは「Pornhub」で、サイトに表示される広告枠を利用して攻撃をしていました。
サイバーセキュリティ会社Proofpointによると、米国、カナダ、イギリス、オーストラリアなど世界中で何百万人ものインターネットユーザーが攻撃されたとのことです。
今回使用されたマルウェア「Kovter」の亜種で、 2015年にも同様の広告枠を使った手法で被害を拡大させております。
今回のマルウェアはこのPornhubで使用されている「Junky」と呼ばれる一般的な広告ネットワークを利用しこの中に不正なスクリプトを埋め込ませ、広告を表示させるとChrome、Firefox、Microsoft Edge、Internet Explorerといった主要なプラウザの偽アップデート画面を表示させます。そしてユーザーはこの画面でアップデートを行うとマルウェアに感染することになります。
下記の画像がその偽画面です。
このリダイレクトは広告ネットワークのKeyCDNの後ろにavertizingms [。] comというのがホストされ、これが偽のアップデート画面を表示させるようです。
この偽アップデート画面は、閲覧中の表示のリダイレクトだけではなく、他の情報によると一旦ブラウザを終了しても、JavaScriptによって起動時に表示されることもあるようです。
マルウェアに感染されると、ブラウザの情報や閲覧履歴、画面の大きさ、閲覧滞在時間など数多くの情報がハッキングされていまします。
現在Pornhubでは対策済みとのことですが、同じ広告ネットワークを利用しているサイトは他にも多くあり、もし、表示アドレスが変な場合はクリックしないようにし、ブラウザの自動アップデート機能を使ってアップデートを行ってほしいとのことです。
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