COLORBAR

 今回はパソコンからちょっと離れてTVの話題です
 テレビの放送していない時間に流れているこの上の写真のような画像と「ピー」という音、おじさん世代はよく見たことがあると思います。(現在はあまりみかけなくなりました。)
 この画像はなんのために流れているのでしょうか。

 これは「カラーバー」と言い、TVの試験用の映像です。実は、このパターンを使って各機材の色調整を行っているのです。それと一緒に「ピー」と流れている音は1kHzのテストトーンで「音の中心」のトーンとなっています。
 現在はあまり見かけなくなりましたが、1か月に1回はこのカラーバーを使って各放送局は機材の色調整を行います。
 なぜこれを行うかといいますと、映像信号は局内の各装置を伝わっていく段階で少しずつ色がズレたりすることがあるそうです。そのため、その色ずれを調整するために月に1回定期的な調整が必要になってきます。

 ではなぜ、この映像を局内で流せばいいのに、局外の電波で流しているのかといいますと、ひとつはきちんとした色で最終的に流れているかチェックするためと、もう一つは昔のテレビのなごりがあるからです。
 昔のテレビは今とは違いブラウン管でした。しかもテレビの色調整、水平同期、垂直同期をつまみで調整しなければいけないもので、このカラーバーを流すことによって、視聴者のテレビの調整を行えるようにサービスとして流しているためでもあります。
 
 現在は見かけなくなりましたが、このカラーバーのほかにも「モノスコープ」と呼ばれるパターン画像もありました。
 下記の画像が「モノスコープ」です。
MONOSCOPE


【動画】テストパターン & 気象情報(5:55) & おはよう日本(6:00) 1994/05/24

【動画】RCCテストパターン&コールサイン


 ちなみに、北海道ではテストパターンにNTTの時報の音声が流れていたようです。
【動画】テストパターン


 下記の動画は北朝鮮中央TVのテストパターンです
【動画】北朝鮮 「朝鮮中央TV オープニング」テストパターンから番組紹介まで KCTV 2016/01/10 日本語字幕付き

 モニター表示の調整に便利なテストパターンのプログラム「TechPCvg」(Windows10動作確認済です)
 数種類のパターンがあります。
TechPCvg



ダウンロード先(Vector)