RAKKA


 1月に入り早々にこんな話題を持ち出すのもイヤでしたが、危険な状態のため、あえて注意の意味を持たせるためにも記したいと思います。
 今年の1月から3月末までの間、空からの落下物に十分注意してください。決して北朝鮮のミサイルのことではありません。あるものが空から落ちてくるのです。
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 その落ちてくるものは、昨年から話題となっている中国の「天宮1号」というものです。この「天宮1号」人工衛星ではありません。
 宇宙ステーションです。この「天宮1号」は中国が打ち上げたもので、全長10.4メートル、直径3.35メートルで、質量は約8.5トンです。
 昨年の秋、この天宮1号が制御不能になり、現在は徐々に高度を下げています。
 現在、この天宮1号については国際的に監視活動が行われていますが、この宇宙ステーションの技術があまりにも低すぎるため、どの位置に落下するか落ちてみないとわからないといった状態だようです。
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 一応、予測として北緯43度から南緯43度の間と言われていますが、あくまでも予想ですので、この範囲以外の場所に落ちる可能性もあります。
 上の地図を見て分かる通り、日本のほとんどの部分が落下予測範囲に入っています。
 しかし、正確な落下地点の予測は再突入直前でも、曖昧な落下時間と落下地点しか計算できなく、しかも、いつ、大気圏に再突入するのかもわかりません。つまり現在宇宙上で「フラフラ」している状態です。最新の情報によると、東北・北海道に落下する確率が他の地方と比べて若干高くなっています。
 この天宮1号、大気圏に突入した場合、ある程度は燃えてしまいますが、それでも数100kgの鉄の塊となって弾丸スピードで地面に落下するとのことで、今回の落下は非常に危険な状態となります。
 みなさん十分に注意し、落下の情報が入ったら頑丈なところに避難しましょう。