MELTSPEC
 今年に入り、Intelはメルトダウンとスペクターの脆弱性に対する独自のセキュリティアップデートをロールアウトしましたが、このパッチの適用によって、一部のIntel製CPUで再起動を繰り返す、もしくは立ち上がらないといった不具合が出ております。
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 問題となるCPUはIntelの Broadwell と Haswell のCPUで、Broadwellは第5世代Intel Coreプロセッサ(発売時期 )2014年9月5日から、Haswellは第4世代Intel Coreプロセッサ(発売時期 2013年6月2日から)となります。
 この第4世代~第5世代のCPUに今回のパッチを適用すると、システムが再起動を繰り返す、もしくは立ち上がらなくなるといった問題が出ております。

 これにより、一部のサーバーやデータセンターではすでにこの現象によってのサーバーダウンが発生しております。また、一部のエンドユーザーもすでに被害に遭っているようです。

 この問題については現在Intel社でも把握しておりますが、現在回避策はなく数週間のうちに新しいファームウェアのバージョンがリリースされる可能性があります。

 この問題については現在情報が少なく、現象が起こった場合の対策方法もないのが現状です。このCPUを使用しているユーザーはIntelのパッチは適用しないようにしてください。

 すでにこのパッチを適用してこの再起動の現象に遭ってしまった場合は、もし、サーバーやパソコンでBIOSを工場出荷段階に戻す機能(BIOSの設定を初期設定に戻すCMOSクリアなどの機能ではなく、BIOSプログラムそのものを工場出荷状態の初期バージョンに戻す機能です。)
がある場合は、それを行うのも一つの回避方法になるかもしれません。ただし、この方法については各社方法が違ってきますので、マニュアルやホームページ等で確認して行ってください。また、この方法によってすべてのサーバーやパソコンが元に戻るといったことではありませんので、この操作に関しては自己責任でお願いいたします。

 また、修正パッチの配布開始や対策方法などが分かりましたら追って公開していきたいと思います。