昨年はコンピュータのデータを人質にとり、金銭を要求する形態のウイルス「ランサムウェア」が猛威を振るいましたが、このランサムウェアについては解析などが進み、防御するサービス等も出てきました。
しかし、今年に入りこのランサムウェアよりも厄介なマルウェアが猛威を振るっています。みなさんもお気づきだと思いますが、仮想通貨のマイニングのマルウェアです。
カスペルスキーの研究者によると、偽のウイルス対策や18禁のAndroidアプリ内に仕込まれているマルウェアが急増しており、ターゲットのデバイスを利用して仮想通貨のマイニングを行うマルウェアが急増していると報じました。

また、それと同時に携帯などにDDoS攻撃のマルウェアをインストールし、大企業や政府機関のサーバーを攻撃するといったものも昨年よりも急増しているとのことです。
昨年もこのDdos攻撃のマルウェアによって、スマホのバッテリーが膨張するといった事件も発生しており、ターゲットのデバイスはパソコンからAndroidなどのモバイル端末へと変化しております。
特に、今年初めから話題となっている新しいMoneroのマイニングコードは1月21日に感染が開始され、最近攻撃の数が増加しています。特にこの感染については中国(40%)と韓国(31%)で最も高い感染数が確認されており、一説によると北朝鮮が絡んでいるとも言われています。

昨年のランサムウェアについても解析したところ、北朝鮮が攻撃していたことが発見なりました。
また、今月話題となった仮想通貨の流出も北朝鮮が絡んでいるとも言われています。そんなことから、北朝鮮は外貨獲得のため、ありとあらゆるサイバー攻撃を昨年から仕掛けていることは明白であり、今年はさらなる脅威が予想され、現在はこの仮想通貨のマイニングのマルウェアを世界中のモバイル端末に感染させようとしているのです。
この被害に逢わないためにも、信頼されているアプリストア以外からアプリを入手しないこと、セキュリティ対策をしっかり行うこと、常に最新のOSの状態に保つことが一番の対策になります。
セキュリティ対策を怠って、北朝鮮の外貨獲得に手伝っていたということのないようにしてください。
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