
今回はWindows10の復元ポイントを定期的に自動で作成する方法をご紹介しましょう。
現在のWindows10の復元ポイントの作成は実は定期的な周期で行っているわけではありません。

現在のWindows10の復元ポイントの作成の場合は、新しいアプリケーションをインストールしたり、システムの変更やアップデートを行うたびに自動的に生成されますが、あらかじめ定義された時間の設定が切れている場合に限ります。つまり、構成済みの時間内に他の復元ポイントがすでに作成されていない場合にのみ、復元ポイントを自動的に作成されます。そのため、Windows8.1以前とは違い、定期的な復元ポイントの作成が行われていません。
そのため、以前のWindowsのバージョンとは違ってディスク容量が復元ポイントのバックアップファイルによって占有される容量が少なくなっていますが、逆に復元ポイントが少ないために困ってしまう場面もあります。
例えば変なあやしいソフトをインストールしてしまって、アンインストール出来ないときや、Windowsの設定(レジストリの設定)などを間違って行ってしまい、直前まで戻したい時です。
この時、直近の復元ポイントが存在していれば良いのですが、1ヶ月も前に戻すとなるとどこまで戻るのか不安になる時があり、戻したらかえって手間になってしまう場面もあります。
そこでWindows10の復元ポイントを定期的に作成する方法をご紹介しましょう。
現在、Windows10ではシステムの復元ポイントの作成頻度を構成する専用のオプションはありませんが、実際にはレジストリ設定からこの時間を調整することができます。つまり、デフォルト設定を変更して、必要なだけ自動的に復元ポイントを作成できます。
なお、ここから先はレジストリの変更作業となりますので、操作にが十分注意してください。
まずは、スタートメニューにregeditと入力してWindowsレジストリエディターを管理者権限でを起動します。
次のパスに移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\SystemRestore
(バージョン1711以降のOSの場合はアドレスバーがありますので、そこにパス全体を貼り付けてください。)

SystemRestorePointCreationFrequencyという項目を探してください。この値を変更します。
変更する場合はSystemRestorePointCreationFrequencyをダブルクリックします。デフォルトの設定が1440となっていますが、これを分単位で変更します。
また、システムにそのような制限を設けないようにするには、
SystemRestorePointCreationFrequencyの値を0に設定します。
これによって、必要なときにリストアポイントが自動的に作成されます。
もし、上記のパスが存在しない場合は、コンピュータでシステムの復元が無効になっています。その場合は、まずシステムの復元を有効にして、設定を変更できるようにする必要があります。
また、 SystemRestorePointCreationFrequencyが上記のパスにない場合は、手動で作成することもできます。
手動で作成する場合は、レジストリエディタの右側を右クリックし、[新規]> [DWORD(32ビット)]の値に移動して、新しいエントリにSystemRestorePointCreationFrequencyという名前を付けます。それをダブルクリックして分を入力して値を変更します。
一定の変更が終わった後は、システムを再起動することをお勧めします。管理者アカウントでもう一度ログインすると、新しい設定時間が有効になっているはずです。
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