SOSUU

 今回はちょっとした豆知識をご紹介します。現在はいろいろな現象や法則などが「数式」で表すことが出来るそうですが、その中で「素数の法則」だけはどの数学者でも答えを出すことがいまだに出来ていません。現在のネット業界ではこの「素数の法則」だけは答えを出してもらいたくないのが現状です。
 みなさん「素数」というのは分かりますよね。学校で習っているはずですが、「素数」とは「割り切れない」数字を言います。
 そんな分かり切ったことをなぜ、このブログで書くのかと言われるかもしれませんが、実はこの「素数」が現在のインターネットやコンピュータの世界ではとても重要となってくるのです。
 この「素数」はインターネットやコンピュータの中での「暗号化」に使用されているのです。
KAGI

 よく暗号化において「暗号化キー」とか「復号化キー」などといった言葉を聞きますが、この「暗号化」や「復号化」に必ずこの「素数」が使われているのです。つまり、この「素数」があるからこそデータを暗号化にすることが出来るのです。
 この暗号化や復号化の計算方法については説明することは出来ません。なぜなら「ブラックボックス」になっており、この「素数」の複雑な組み合わせでいろいろ計算しているのです。
 とあるIT企業の金庫には「素数」が大切に保管され、その金庫に入れる人は数人しかいなとまで言われています。
 このランダムな法則のように見える「素数」ですが、この素数について法則があると唱えた人がいます。

 ドイツの数学者ベルンハルト・リーマンという人で1859年に自身の論文で「ゼータ関数の非自明なゼロ点はすべて一直線上にあるはずだ」、簡単にいうと「素数には法則性があるはずだ」というのを発表しました。これが現在呼ばれている「リーマン予想」です。
RMNYO


 この論文が発表されると、各数学者が「素数」の法則性を数学者が研究し始めました。しかし、この「リーマン予想」超難問であり、このリーマン予想を研究するあまり、中には精神的に「廃人」まで追いやられてしまった学者もいたほどです。
 この超難問を解こうとする数学者がいる一方、現在のコンピュータ業界ではこの予想を成立させたくはありません。この予想を解かれてしまえば、「○○ビット暗号化」というのが一瞬で崩れるからです。
この暗号化が崩れると、世界中で大混乱を起こすからです。
 現在もこの「リーマン予想」が解かれていませんが、新たな脅威が最近出てきており、このリーマン予想が解かれてしまうのではといったことが言われるようになりました。
 「AI」つまり人工知能の存在です。
AI

 ここ数年、AIの開発が急速にすすみ、このAIにこの「リーマン予想」を解かせようとする研究者も現れているようです。AIの場合、人間が数十年かかったものをわずか数分でできてしまうといった恐ろしいスピードをもっています。また通常のコンピュータとは違い、「考える力」をもっているのです。
 今までのコンピュータの場合は、人間が予想を立ててコンピュータで計算させるといった方法でしたが、AIの場合、クリック一つで永遠に考え、計算してしまうといったことになります。
 この方法でこの超難問である「リーマン予想」を導いてしまった場合、その後の混乱は考えられないほど恐ろしい世界になると思います。この「素数」の法則、今まで言われていた通り、「神からの暗号」であってほしいと思います。
 明日の更新はお休みします。ご了承ください。