
Windows10の最新ビルドである1803が順次配信されてから約1週間が経ちますが、次々と不具合がおきているようです。新たに分かったトラブルと対策方法を引き続き掲載していきます。
1.バージョン1803適用後、画面の明るさの調整ができない
この問題はインテル製のグラフィックドライバを使用している場合に起こって起こっているようです。
この場合、デスクトップを右リックしてグラフィック プロパティ (または、インテル グラフィックスの設定) を選択し、インテル グラフィック/メディアコントロール・パネルを表示すると、明るさやコントラストなどを調整できるようです。またレジストリを変更することによって解決する場合もあります。
レジストリの変更は次の通りです。なお、これを行う場合は事前のレジストリをバックアップしてください。
1.スタートメニューから右クリックし、「ファイル名を指定して実行」→「regedit.exe」と入力します。
2.HKEY_LOCAL_MACHINE/SYSTEM/ControlSet001/Control/Class/ 4d36e968-e325-11ce-bfc1-08002be10318 /0000を探します。
3.FeatureTestControlの項目をダブルクリック、16進数値で「fb20」にセットします。
2.HKEY_LOCAL_MACHINE/SYSTEM/ControlSet001/Control/Class/ 4d36e968-e325-11ce-bfc1-08002be10318 /0000を探します。
3.FeatureTestControlの項目をダブルクリック、16進数値で「fb20」にセットします。
4.PCを再起動します。
2.東芝 XG4 ・XG5・ BG3 シリーズ のSSDドライブを搭載したパソコンの場合、Windows 10 April 2018 Update へのアップグレードを行うと、バッテリーの寿命が低下してしまいます。
現在、Microsoftではこれらのパソコンに対して1803のアップデートの提供を停止しています。現在、Microsoft東芝やOEMメーカーと協力して改善作業を進めており、この修正がリリースされ利用可能になるのは
6月上旬になる見込みだということです。現在これらのモデルでバージョン1803を適用したユーザーは一旦、前のバージョン(1709)の
Windows に戻し、修正のリリースを待ってから、再度、Windows 10 April 2018 Update をインストールしてください。
3.KB4103727適用でエラー0x80070bc2となり、再起動を繰り返す。
Windows Modules Installerのサービスが自動で開始できない場合にこのエラーとなります。コマンドプロンプトを使用してWindows Modules Installerを開始させる必要があります。
1.スタートから検索「コマンドプロンプト」と入力します。
2.コマンドプロンプトを管理者権限で実行します。
3.SC.exe config trustedinstaller start= auto と入力しEnterキーを押してください。
success と出ればOKです。
3.SC.exe config trustedinstaller start= auto と入力しEnterキーを押してください。
success と出ればOKです。
4.Windows10 で エラー0xc1900208 または 0xc1900209 が表示されてアップデートを完了できない。
Microsoftによるとこのエラーでアップデートが完了できない場合は、アップデートに対応していないアプリケーションがインストールされており、それに関連したファイルが大型アップデートを妨げている可能性があるとのことです。
Microsoftからアプリケーションを特定するツールが公開されていますので、それを利用してみてください。
5.1803適用後、Webコンテンツの言語設定を変更できない。
Windows10の場合、大型更新の後は設定等がデフォルトに戻ってしまう場合があります。Windows10の場合、コントロールパネルは廃止の方向に進んでおり、バージョンアップ毎にコントロールパネル内の項目が、設定へ統合されています。次の方法で変更することが可能です。
設定→プライバシー→全般→「Webサイトが言語リストにアクセスできるようにして、地域に適したコンテンツを表示する」を「オフ」にすれば制限ができます。
6.1803適用後、起動時(再起動、休止状態からの復帰含む)に新たにイベントエラーid1021,id1017,id1008が常に発生する。
.NET Framework/ASP.NET関連のシステムファイルが破損している可能性があります。下記のコマンドをパワーシェルで実行してください。
Get-WindowsOptionalFeature
-Online | Where-Object { $_.State -eq "Enabled" } | Sort-Object |
Foreach { Write-Host "FeatureName : " -NoNewline; Write-Host
$_.FeatureName; Enable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName
$_.FeatureName }
Repair-WindowsImage -Online -RestoreHealth
7.1803適用後、新しいパーティションがファイル エクスプローラーに表示された
1803適用後、隠されたパーティションにドライブ文字が不適切に割り当てられている不具合があるようで、結果として新しいパーティーションが表示されてしまうといった具合になります。
このパーティーションはメーカー製パソコンの場合、Windows
回復環境または初期状態に戻す回復パーティションであり、このパーティーションは削除しないようにしてください。この問題についてはパーティションの割り当てられたドライブ文字を手動で削除することにより、ファイルエクスプローラーに表示されないようにします。
方法は次の通りです。
1.スタートメニューを右クリックし「cmd」と入力し、コマンドプロンプトを管理者として実行します。
diskpart と入力します。
diskpart と入力します。
list volume と入力します。
削除するドライブ文字の volume number をメモしておきます。たとえば、削除するドライブ文字がドライブ "F"の場合、ドライブ F の volume number をメモしておきます。
削除するドライブ文字の volume number をメモしておきます。たとえば、削除するドライブ文字がドライブ "F"の場合、ドライブ F の volume number をメモしておきます。
select volume <volume number> と入力します。
先ほどメモした volume number が 5 の場合は、
select volume 5
と入力します。
remove letter=<drive letter>
と入力します。<drive letter> には削除するドライブ文字を使用します。先ほどの例だとドライブ文字がFですので
remove letter=F
と入力します。
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