oldmac
 現在も斬新な機能やデザインでユーザーを引き付けているのが「Apple」ですが、この「Apple」の歴史といえばやはり「Macintosh」です。Appleの方針は自社開発・自社生産というのがありますが、この歴史の中で唯一「海外委託生産」をしていたものがあります。しかもその国は「日本」だったということをご存じでしょうか。
 Macintoshの中で唯一「海外生産」されたものはSony製の「PowerBook 100」です。

PwerBook100

 この機種は1991年に発売された機種で、唯一の「日本製」しかも「委託生産」というおどろきの機種となります。
 この機種のスペックは次の通り
CPU
CPU: Motorola MC68HC000
CPU Speed: 16 MHz
Bus Speed: 16 MHz
Data Path: 16 bit
ROM: 256 kB
RAM Type: unique
Minimum RAM Speed: 100 ns
Onboard RAM: 2 MB
RAM slots: 1
Maximum RAM: 8 MB
Expansion Slots: modem

Video
Screen: Passive Matrix
Max Resolution: 1 bit 640×400

Storage
Hard Drive: 20-40 MB
Floppy Drive: external, HDI-20 port
Input/Output
ADB: 1
Serial: 1
SCSI: HDI-30
Audio Out: mono 8 bit mini
Speaker: mono

Maximum OS: 7.5.5
Minimum OS: 7.1

 となっておりました。このPowerBook 100はトラックボールと呼ばれる、ポインティングデバイスを標準装備しており、このトラックボールによって小型のノートPCでありながらデスクトップ機と同等の操作性を確保していました。
 またこの当時の小型PC以上に多様性のあるインターフェイスを備えており、拡張性が非常に高い機種として有名になりました。  

この100だけがフロッピードライブを内蔵していない機種でした。この機種は専用の外付けドライブが付属していたモデルと、他のオプションのモデルが用意されていたとのことです。

 この小さなボディに大きな機能性を詰め込むというのは、やはり「日本」でないと出来ない技術であり、その作品がこの「PowerBook 100」になったということです。