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 昨年から今年にかけて仮想通貨の交換所をを狙ったサイバー攻撃が多発しておりますが、今度は韓国の取引所で仮想通過が盗まれました。
Coinrail
 韓国に本拠を置くcryptocurrency exchange Coinrailによると、同社は日曜日にサイバー・インシデントを発表し、侵入者はICOトークンを大量にサーバーに保存したとのことです。

 このICOトークンとは何かといいますと、まずICOとは「Initial Coin Offering」の略で、株式取引にたとえると、新規株式公開のように「資金調達の手法」を指す言葉となります。この「ICO」と言う言葉は、仮想通貨上の資金調達の時だけ使われる言葉となります。
 次に「トークン」とは「電子的な引換券」を示します。
 つまり、ICOトークンとは、仮想通貨に交換できる引換券ということになります。

 今回の交換は、このICOトークンを介してハッキングを行ったということです。このICOトークンはNPXS、NPER、ATXの初期コインの提供の際に発行されたトークン(ICOS)を盗んだものだと分かりました。

  cryptocurrency exchange Coinrail社は不正な侵入を検出しすぐにポータルを保守モードにしました。同時に取引所は、暗号ストレージ資産の大半をオフライン上のサーバーに保管し、移動させたと述べております。
 今回の不正侵入でcryptocurrency exchange Coinrail社は、他の仮想通貨の交換所にも連絡し、盗まれた資金の一部を保管していた攻撃者のアドレスの一部を凍結したとのことです

推定盗難額は30~40百万ドル
cryptocurrency exchange Coinrail社被害総額をらかにしていませんが、推定盗難額は30~40百万ドルと予想されています。
 今回被害に遭ったCoinrailは規模としては小さい取引所ですが、、小さなコインとICOトークンも扱っていたため人気があったということです。

 前回日本でも仮想通貨取引所でも仮想通貨が盗まれるといった事件がありましたが、取引所のセキュリティは世界中でも追いついていないのが現状です。そのため、仮想通貨の取引についてはリスクがあるということをユーザーは認識しなければならないと思います。