最近中古SDカードやUSBメモリなどオークションやリサイクル店などで見かけることが多くなりましたが、このほとんどはきちんとした削除方法をとっておらず、個人データの残骸を含んでいる場合が多くあります。
イギリスのハートフォードシャー大学の学者によって行われた調査によると、これらの中古カードの約3分の2が依然として以前の所有者からの個人データの残骸を含んでいるという調査結果がでました。
その中には、親密な写真、セルフ、パスポートのコピー、コンタクトリスト、ナビゲーションファイル、エッチな情報、履歴書、閲覧履歴、識別番号などさまざまなデータが含まれており、そのほとんどはツールを使って回復できるということです。
通常、フォーマットやごみ箱から「削除」を行うとデータが完全に消えたと思う人も多いと思いますが、それは間違いだということをまず認識してください。
その理由をちょっと説明しましょう。
実際には次の原理で行っています。ディスクフォーマットがFATの場合、ファイルはインデックス領域(ファイルの情報を書き込む領域)で管理されています。
ファイルABC001.TXTを削除した場合
インデックス領域では
ABC001.TXTという名前 ファイルの属性 開始クラスタ(データの場所)
というようになっているのを、ABC001.TXTという名前の最初の1文字目を(E5H)という特殊な制御文字で置き換えて
ファイルABC001.TXTを削除した場合
インデックス領域では
ABC001.TXTという名前 ファイルの属性 開始クラスタ(データの場所)
というようになっているのを、ABC001.TXTという名前の最初の1文字目を(E5H)という特殊な制御文字で置き換えて
(E5H) BC001.TXTという名前 ファイルの属性 開始クラスタ
に置き換えているわけです。
ドライブがNTFSの場合インデックス領域はありませんが、このインデックス領域と同じようなところがフォルダごとに設けられています。
削除の原理とすれば同じです。
つまり、ファイルをごみ箱で空にして削除したとしても、実際にはファイルの名前を書き換えただけで、実際のデータはきちんと残っているということです。
に置き換えているわけです。
ドライブがNTFSの場合インデックス領域はありませんが、このインデックス領域と同じようなところがフォルダごとに設けられています。
削除の原理とすれば同じです。
つまり、ファイルをごみ箱で空にして削除したとしても、実際にはファイルの名前を書き換えただけで、実際のデータはきちんと残っているということです。
つまり、直近で削除されたデータやフォーマットされた情報、また過去に削除したデータでもその保存領域がその後使われていなかったデータなどはほぼ100%の確率でファイルを復活できてしまいます。
ですから何回も削除しても、フォーマットしても同じことで、あくまでもファイル名の先頭の文字を(E5H)という「削除したファイルだよ」といった記号でファイル名を上書きさせていることになります。
では完全に削除するにはどうしたら良いのでしょうか。
Freeraser などの「完全削除」を行うソフトがありますので、それを使用してください。
もちろんUSBやSDカードを他人に渡す場合も要注意となります。
きちんと削除を行って他人に渡してください。
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