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 最近スーパーコンピューターに話題については中国のスーパーコンピュータが早いとか、アメリカのスーパーコンピュータが早いとかといった話題ばかりで、日本のスーパーコンピュータの開発はどうなっちゃんだろう?と思っている人も多いのではないでしょうか。みなさん安心してください、最近とあるスーパーコンピュータが誕生し、研究者から注目を集めているのです。
ATERUI2

 そのスーパーコンピュータはATERUI IIと呼ばれる新しい日本のスーパーコンピュータです。このコンピュータは天文学の研究に完全に専念しており、現在この分野においては世界最速となります。
 ATERUI IIは、国立天文台(NAOJ)が保有しております。ちなみに全体のスーパーコンピューターのランキングでは第83位を記録しています。
 上位のスーパーコンピュータの多くは複数のフィールドで共有されているか、政府のためだけに存在しておりますが、このATERUI IIははすべて天文学の研究をより早く、より良くすることに関するもので、研究者らはこのコンピュータを使用することができるということです。
 このATERUI IIはCray XC50システムです。 総処理コア数は40,000以上で、1秒あたり最大3兆ルーブル(3千テラフロップ以上)をサポートしています。 Intel Xeon Gold 6148プロセッサを使用します。 それぞれのコストは約3,000ドルで、最大周波数が3.7GHz、キャッシュが27.5MBの20コア(40スレッド)が搭載されています。 ATERUI IIには、385テラバイトのRAMも搭載されています。
 ちなみにこのATERUI IIに使用されているソケット3647 Xeon Gold CPUの画像は下の画像になります。
ATERUICPU

 なんととてつもない化け物CPUでしょう!このCPUに日本の技術が集約されています。

 このATERUI IIを使用することにより、今までの宇宙の観察だけでなく宇宙の仕組みのシミュレーションが比較的に向上します。
 今までのスーパーコンピュータだと、天の川銀河の星をモデル化するとき、星のクラスターを単一の単位として扱い処理しておりました。 今回開発されたATERUI IIを使用すると、星1000億個の銀河全体の重力変数をモデル化することができます。
 これにより、今まで処理が限界とされてきたシュミレーションも楽々と行うことが出来、新たな発見も出てくるかもしれません。
UTYU

 宇宙というのは分かってきた部分も多くありますが、それは全体からみればほんの一部であり、まだまだ分からない部分が多く存在します。今でも分からない一つには「ビックバン」いわゆる宇宙の誕生と宇宙の終わりなどがあります。これらの「謎」がこの日本製のスーパーコンピュータで少しでもシュミレーション解析ができるとすれば、お隣のただただ早いだけの「天〇2A」と違い、無くてはならないものになるでしょう。さすが「NIPPON!」