RekiWindows

 本日から過去の特集を再掲載いたします。
 今回から数回に分けて歴代のWindowsの思い出などを綴りたいと思います。今回はWindows95です。


Win95PKG

1.世界がWindowsに沸いた
 Windows95は1995年に発売されました。Microsoftは「使いやすさと性能を向上させたコンシューマ向けOS」として世に送り出ししました。1995年8月25日に英語版が発売され、その後、11月23日の午前0時に日本語版が発売されました。その時の様子がこちら
アメリカでは
Win95USA
日本では
Win95JPN2

Win95JPN

 これらの画像は発売開始直後の写真です。
 秋葉原ではいち早く購入したい人がごった返しており、販売を潤滑に行おうとするお店の関係者、また、その様子を伝えようとする報道関係者が入り乱れてしまい、現在の渋谷のハロウィンの状態のようは騒ぎになっていました。中にはこのお祭り騒ぎに反応しすぎたのか、使い道が良く分からい、またパソコンをもっていないお爺ちゃんなども勢いで購入してしまったといったこともあったようです。

 このWindows95の発売により、パソコンが今までは一部の人しか持っていなかったのが、「誰もが持てるパソコン」となり、その後のパソコンの普及率にその大きな役割を果たします。

2.Windows95はPC-9821もサポートしていた。

PC9821

 日本でこのWindows95が受け入れられた一つの大きな要素がPC-9821シリーズもサポートしていたことです。世界ではDos/V機(現在のパソコンに近い形態)が主流でしたが、日本ではその当時はPC-9821の機種が大半を占めていました。もし、このWindows95がDos/Vだけしか対応できない場合はこれだけ大騒ぎにならなかったでしょう。しかしPC-9821もインストール可能となれば、その当時のパソコンをもっているユーザーはこのWindows95を体験してみたいというのが当然出てきます。また、発売当時は当然インターネット接続もまだ少ない時代でした。海外からの「うわさ」が情報を膨れさせ、ユーザーの期待がMAXになったわけです。


3.Windows95をインストールしなければならないのにびっくり

W95INS01

 現在はOSをパソコンにインストールするのは当たり前です。しかし昔は違いました。昔はフロッピーをゴキゴキ読み込ませ、MS-DOSなどを立ち上げていたのです。ハードディスクは記憶するためのもので、システムディスクとして使用するというのは考えてもいませんでした。起動ディスクはAドライブ、サブディスクはBドライブ、記憶ハードディスクはCドライブといった感じで、このWindows95をインストールするときは「えっ!何でCドライブに」といった素朴な疑問や「ハードディスクを起動ディスクとして使う変な感覚」などがあり、最初のWindowsのインストールは非常に心臓バクバク・ドキドキをしながらインストール作業を行っていました。

4.Windows95が無事インストールでき、最初の画面にびっくり!クリックひとつでも感動
WIN95DKT

 Windows95が発売なる前はCUIOS(文字入力でパソコンに命令する仕組みのOS)が主流でした。このWindows95以前のWindowsNTというOSは現在のようにGUI方式でしたが、WindowNTはサーバー向けだったため一般家庭には浸透していませんでした。しかも日本の場合、パソコンはPC-98シリーズを使っている人が多かったため、Windows Shell機能と呼ばれるグラフィックCUIみたいなのを使用していた人が多かったと思います。操作は矢印やファンクションキーで選択、エンターキーで実行といった感じで、Shell画面の中ではやはりコマンドを入力するといった感じでした。このWindows95の画面を初めて開いたときは「ゴミ箱?クリック! メモ帳?クリック! ブリーフケース?クリック!」とまずクリックする楽しみでいっぱいで、その新鮮さにみなさんが感動を覚えていました。

4.Windows95のサウンドに感動

W95SND

 それまでのサウンドと言えばビープ音が主流でした。ゲームもあのファミコンと同じビープ音の和音で奏でられており、それが当たり前と思っていましたが、Windows95の最初の起動音でびっくり!なんときれいな音がパソコンから出るのだろう?と思ってしまいました。またエラー音もオーケストラ!超びっくり!わざと注意音やエラー音なども出してどんな音があるのかにさん試していました。


5.Windows95でインターネットに出会う
W95NET

 Widows95の普及により、家庭でインターネットが楽しめるというのが出来ました。それまではインターネットというのは専門知識が必要で、一般のユーザーは使うことができないとばかり思っていましたが、このWindows95のおかげで情報がいっぱいある「ネットの世界」というのを体験できたと思います。しかし、その当時はモデムを使って接続していたため、電話料金を気にしながら接続、テレホーダイの時間を気にしながら接続しており、接続中は外部からの電話が話し中になったり、他に電話をかけることからできないため、家族に怒られるといったのもしばしばありました。
 また、電話料金を気にせず使用し、電話料金の接続にびっくり!家族会議になるといった人もいたようです。
 こっぴどく叱られてもまた隠れてインターネットをやっている人も多かったのではないのでしょうか。

6.操作になれたらソフト集め
LOGINZA
 
 Window95の操作に慣れてきたら、次はソフトをパソコンにいっぱいインストールするという「ソフト集め」に芽生えてしまいます。その当時はフリーソフトはまだインターネット上には少なく、ソフト集めの大半は「体験版」を入手することでした。その主な入手方法はCD付き月間雑誌で、この月間雑誌の付録CDで自分の好きなソフトを入手するといった感じです。体験版のため、使用機能に制限がありましたが、それでもソフトを持っているという優越感みたいのを感じ、中には付録のCDでも「貴重品扱い」のものもありました。それだけ、入手したソフトは現在と違い、自分の中で大きなステータスになっていたものです。

7.Windows付属のゲームを極める
Hover


 Windowsの登場により、パソコンは身近なものになりました。仕事やマルチメディア、グラフィックなどあらゆる可能性を持ちながらパソコンを少しづつ使っていったわけですが、中には息抜きということで、Windowsの中に入っているゲームを必ずやってみます。しかしこのゲームはその当時にしては高グラフィックでしかも面白い!ということで中毒になったひとも多いのでは?やっているうちに極めようと頑張ってしまうといったようになり、仕事のパソコンからゲームへのパソコンとして第一歩を歩んでしまった人もいたと思います。


 このように、Windows95というのは当時は衝撃なOSで、何もかもが新しいものでした。これが後のWindowsへの発展と進んでいきます。