
今回は中古デジタル機器でかしこい見分け方の続きとなります。今回は周辺機器で必ず使用されているルーターの見分け方を説明していきたいと思います。

ルーターの場合、以前に紹介したプリンターとは違い、状態が良い・悪いといったのは少ないのですが、ルーターは驚くほどの種類があり、選び方を間違えればネットワーク速度が遅いとか、動画が見れないといったトラブルの原因にもなります。ぜひ購入の際には次のポイントをチェックしましょう。
1.まずは使用する環境を考える。-使用する部屋の間取りを考える。
ルーターの購入を検討する場合、まずは使用する部屋の間取り、つまり広さを考えましょう。一つの部屋で使用するのか、家族と共用するために複数の部屋で使用するのか、あるいは、家全体で使用するのかによって全然違ってきます。また、使用する機器の数も考えなければなりません。ルーターの場合、使用できる部屋の目安はパッケージやメーカーのホームページなどで記載しております。使用する部屋の間取りが決まったら、それより少し広いエリアーをカバーできるルーターを選ぶ必要があります。
ルーターのカバーエリアの表記は部屋の中央に置いた場合を想定しています。そのため、部屋の隅においた場合はカタログ通りのエリアをカバーできないということも考えてください。部屋の隅に置く場合は、部屋の広さの倍のカバーエリアを購入する必要があります。
動画などを快適に見るためには、電波強度が重要になりますので、必ず少し広いエリアをカバーできるものを選びましょう。
2.「アンテナ数」もチェックー使用機器分のアンテナ数があると快適

次にアンテナの数です。Wi-Fiルーターには必ずアンテナが付いています。機器によっては外部にアンテナがついているものもあれば、機器の内部にアンテナが隠されているものもあります。このアンテナの数ですが、一つのものもあれば、複数搭載しているものもあります。
外部にアンテナがついているものは外見で分かりますが、内部にアンテナがあるものはアンテナが1つなのか、複数あるのか分かりません。これを見分けるには「MIMO」「MU-MIMO」という技術で見分けます。この技術がある機器は複数アンテナが存在します。
ただし、「MIMO」一度に通信できるのは1台のみで、複数の端末を使用する場合は、順次切り替えて通信します。それに対し、後者の「MU-MIMO」は同時に複数の端末を同時に通信できますので、この「MU-MIMO」の機器を選んだ方が良いでしょう。
また、同時に「ビームフォーミング」対応機を選ぶと快適性が向上します。この「ビームフォーミング」というのは、ルーターが端末の位置情報を把握し、最適な電波を届けることが出来る技術です。これにより通信を安定させることが出来ます。ただし、この「ビームフォーミング」技術、対応できる端末が現在限られていますので、対応しているかどうかは端末のメーカーサイトから確認を行ってください。
3.無線LANの規格に注意!-間違うと高速接続できない!

Wi-Fi規格にはいろいろな規格がありますが、一番安全なのは「ac対応」というのを選べば間違いありません。
通信規格には「11b」「11g」「11a」「11n」「11ac」「11ad」といった規格があります。
無線LANのルーターで「11ac」対応と表記されているものは11ac/n/a(5GHz帯)および11n/g/b(2.4GHz帯)に対応しています。そのため、これらの規格の通信規格のほとんどが対応できるものとなります。
一方、「11n」モデルの場合は、2.4GHz帯にのみ対応しています。この規格のルーターの価格は安いというのは特徴ですが、その反面、端末がのac対応機器でも高速な接続ができなくなります。中古のルーターを購入する場合は少々高くてもこの「11ac」対応のものを選んだ方が、後々後悔しなく長く使えます。
4.ルーターの設定用語を覚えておこうー設定によってセキュリティアップ!
ルーターにはさまざまな設定があります。この設定用語を覚えておくことで、自分に合ったセキュリティを構築することができます。以前にこの設定の記事を記したものがありますので、そちらを参考にしてください
【豆知識】ルーターの設定用語について【分かりやすく】
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