Firefox

 Firefoxは2017年Quantumとして刷新され、新しいブラウザとして登場しましたが、一部ではメモリの消費量が多く、重たいといった声が多数ありました。今回、バージョン66ではメモリの使用量の削減が大きくなされたようです。
 今回のニュースはFirefoxユーザーにとっては朗報で、バージョン 66ではアドオンのパフォーマンスを向上させると同時に、ブラウザのメモリ使用量を削減するための一連の拡張機能の変更が導入されるということです。
 すでにベータ版ではこの機能の変更がすでになされています。この機能拡張の変更はローカルストレージのバックエンドとしてIndexedDBを使用するための拡張機能が必要になり、それによって今まで使用できたJSONファイルは使用できなくなります。

 この移行については、次期の定例の更新で自動的に行われ、 Firefox 66がインストールされたときに全体のプロセスが実行されるため、開発者もユーザーもそれについて何もする必要はありません。

 この変更についてMozillaでは次のように話しております。
「この変更は拡張機能開発者には完全に透過的です。この改善を利用するために何もする必要はありません。 ユーザーがFirefox 66にアップグレードすると、ローカルストレージのJSONファイルはサイレントにIndexedDBに移行されます。
 storage.local()APIを使用するすべての拡張機能は、特に広告ブロッカー、Firefoxで使用される最も一般的で一般的な拡張機能に当てはまるように、大きな構造体への小さな変更を格納する場合は特に利点をすぐに実現します。」
とFirefox WebExtensionsのプロダクトマネージャ、Mike Conca 氏は説明します 。

 この変更によってエクステンションのロードが以前よりも速くなり、ブラウジング速度が上がると同時にFirefoxが使用するメモリ量を減らすのを助けます。

 以前にこのバージョン57に変更になった時点で、Mozillaでは大きな目標として機能拡張の使用によるメモリの使用量をなるべく抑え、快適なブラウザを提供することを目標とする。
 GoogleのChromeのようにメモリを消費するのではなく、省メモリで快適なブラウザを提供したいといっていましたが、その実現は大きく前進したといえます。

 また、ブラウザが開くのに大きく時間がかかっていたいとつの原因としてドブロッカーがインストールされた状態でブラウザを開いた時でしたが、今回Mozillaでは新しいブロッキングシステムにより、ブラウザを開くのにかかる時間が短くなることを実現しております。

 実際、筆者はFirefoxをのブラウザをメインに使用しており、Developer Editionのバージョンで使用しております。Chromeも使用していますが、やはり機能拡張や今まで長く使用していたブラウザのため、Chromeへ完全移行できていないのが現状です。

 実際、今回のバージョン66では快適度が大きく変わり、以前よりも快適にブラウザをすることができます。また、メモリの使用量もタブを複数開いていても大体700mb~800mbの使用量で落ち着ています。1Gb以上使用する場面は以前は多くありましたが、現在はほとんどないのが現状です。

 すでにバージョン66はDeveloper Editionやベータ版では利用可能であります。正式版は2019年3月19日のリリースになります。