BOUSOU
 Windows10を長年していると、最近パフォーマンスが低下したといったことがよくあります。
 パフォーマンスの低下の原因はいろいろと考えられますが、その中の一つに「Runtime Broker」というアプリがCPUの使用率を消費しているというのがあります。この対策方法をご紹介しましょう。
 まず、「Runtime Broker」というのは何かということです。普通の人はこの名前から何かをブロックするものでインターネット関連のウイルスか何かをブロックしてくれていると思いがちですが、実はこのRuntime Brokerというのはインターネットとは全く関係はありません。

 では何のために動作しているのかと言いますと、「Runtime Broker」はWindowsプロセスの1つであり、使用しているパソコンがWindowsストアアプリを使用するためいにアクセス許可の管理をしているアプリとなります。
 通常はこの「Runtime Broker」はCPUはあまり消費せず、メモリも数十MBといった軽いプロセスですが、Windowsストアアプリなどに異常があるとRuntime Brokerが暴走し、1GB以上のメモリーを消費することもあります。
 
 Windowsストアアプリは使用していないので異常があるアプリがないと思う人も多いと思いますが、実はストアアプリに異常がなくても、あるアプリの動作によって同じく「Runtime Broker」の動作が活発になる時があります。
 そのアプリは「フォト」となります。この「フォト」アプリは起動していなくても、バックグラウインドでパソコン内の画像ファイルデータの収集を行っており、その過程でRuntime BrokerがCPUを消費し、メモリの使用も多くなります。
 この「フォト」アプリで収集された画像はスタートメニューのタイルにランダムで表示される画像となります。この画像の収集を停止させることにより、Runtime BrokerのCPU消費を抑えることができます。
 なお、この「Runtime Broker」をレジストリで停止させるといった方法もありますが、この「Runtime Broker」を停止させると他のWindowsストアアプリやEdgeなどの動作に影響を及ぼしますので、今回はこのレジストリを使用しての停止方法は省略させていただきます。
 
 まずフォトアプリを起動します。

 画面右上にある「・・・」(メニューアイコン)の部分をクリックしてメニューリストを表示させます。その中に「設定」の項目があるので、クリックしてフォトアプリの設定画面を表示させます。


 設定の画面の中に画像のソースと使用しているフォルダのパスが表示されていると思います。
 このフォルダのパス内の画像をフォトアプリが画像収集を行っており、このフォルダ内の画像が多ければ多いほど、また画像の容量が大きければ大きいほどRuntime BrokerがCPUを消費します。
FHOTO001

 そこでこのフォルダの画像の収集を止めさせるには、このパスを削除します。
 ここでの削除は実際のフォルダの画像を削除するものではなく、あくまでも画像収集の一覧を表示させるフォルダの場所を削除するだけですので、実際の画像は削除されません。
 削除するには、フォルダーパスが表示されている右側にある「×」をクリックします。
FHOTO002


この操作を行うと、Runtime Broker のCPU使用率が低下し、安定すると思います。


 この操作を行ってもRuntime BrokerのCPUの使用率が低下しない場合は他のストアアプリの原因が考えられます。

 その場合はタスクマネジャーでストアアプリのCPUに使用率や、ストアアプリのバックグラウンドでの動作の停止などをひとつづつ行ってどのアプリが原因なのか特定する必要があります。