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 今回のWindows6月の定例アップデート後、一部のBluetoothデバイスでベアリングできない現象が発生しております。

 今回のアップデートにはBluetoothのセキュリティ強化のものが含まれており、MicrosoftはBluetooth Low Energy(BLE)キーを使用しているデバイスのペアリングを行うと、攻撃者がペアリングキーを傍受する可能性があるというセキュリティ上の欠陥があることから、今回(BLE)キーを使用しているデバイスのペアリングをブロックすることを決定したようです。
 Microsoftはセキュリティの強化から、接続を暗号化するためによく知られているキーを使用するデバイスはすべて無効になる可能性があるということで、回避策としてデバイスが影響を受ける可能性があるユーザーにいくつかのリソースを提供すると述べています。

 今回のBluetoothデバイスの問題で影響を受けているかどうかについては次の手順で確認します。

 スタートメニューを右クリックし、検索を選択、「イベントビュアー」と入力し、管理者権限で実行します。

IBENTO

 左側のタブメニューからWindowsログ→システムを選択します。

 この中のイベントソース     BTHUSBまたはBTHMINIを探します。このイベントが

イベントID     22
ソース    BTHPORT_DEBUG_LINK_KEY_NOT_ALLOWED
レベル     エラー

イベントメッセージテキスト   
Bluetoothデバイスがデバッグ接続を確立しようとしました。 Windows Bluetoothスタックは、デバッグモードでない間はデバッグ接続を許可しません。


といったエラーが表示されていれば今回のセキュリティパッチで影響を受けていることになります。


 この問題を回避するには次の3つの選択肢があります。

1.Bluetoothデバイスの製造元のWebサイトでソフトウェアの更新が利用可能かどうかを確認します。
2.影響しているセキュリティ更新プログラムをアンインストールして、Bluetoothデバイスの使用を続けます。ただし、この選択は使用時にセキュリティ上の問題がある場合は推奨されません。
3.Microsoft[などから追加のオプションが解決されるまで待ち、その間はデバイスの使用を避けます。

 もし、今回のセキュリティパッチによって影響を受けてBluetoothの使用に影響を受けている場合は影響しているセキュリティ更新プログラムを一旦アンインストールするのが唯一の方法となります。ただし、セキュリティ更新プログラムの削除後はハッキングされる可能性があるため、使用環境等について十分注意してください。


Windows 10用のKB4503293以降のLCU、バージョン1903。
Windows 10、バージョン1809、およびWindows Server 2019用のKB4503327以降のLCU。
Windows 10用のKB4503286以降のLCU、バージョン1803。
Windows 10用のKB4503284以降のLCU、バージョン1709。
Windows 10用のKB4503279以降のLCU、バージョン1703。
Windows 10、バージョン1607、およびWindows Server 2016用のKB4503267以降のLCU。
Windows 10用のKB4503291以降のLCU、バージョン1507。
Windows 8.1およびWindows Server 2012 R2の場合、KB4503276以降の月単位のロールアップ。
KB4503285以降Windows Server 2012およびWindows Embedded 8 Standardの月単位のロールアップ。
Windows 8.1およびWindows Server 2012 R2用のKB4503290。
Windows Server 2012およびWindows Embedded 8 Standard用のKB4503263。


(LCUとは最新の累積更新プログラムのことを言います)

この更新プログラムを削除することにより、Bluetoothを使用することが出来ます。ただし、先ほども記した通り、セキュリティには十分注意してください。