W7END

 Windows7のサポートが今年初め2020 年 1 月 14 日終了しましたが、このWindows7のオープンソース化を求める動きがありましたので今回はこの記事をご紹介します。
まず、オープンソースとは文字通りプログラムの基になる開発時のプログラミング言語の状態(ソースコード)を一般公開(オープン)するということです。
 プログラグはこのプログラミング言語の状態から機械語というものに変換され、この機械語でプログラムが動き、CPUやメモリなどがこの機械語でいろいろな命令を処理しているのです。
 しかし、機械語を解読するには非常に難しく、ソースコードであるプログラム言語によって書かれていると、人間はその内容を見ればどんなプログラムかを理解することが可能となります。
 このオープンソース化にすることによって手軽に自社向けのソフトウェアを開発できたり、カスタマイズされたOSやプログラムなどによって、使用環境に合わせたものが開発できるというメリットがあります。
 また反面デメリットもあり、オープンソース化にすることによって開発元のサポートが受けられないことや、オープンソース元の会社にバグがあった場合の責任は発生しないなどもあります。しかし、一般的にLinuxなどのOSもオープンソース化されているものは、これらの場合、有志らによってセキュリティの修正パッチやバグの修正などを行う場合も多くあります。
 今回、このWindows7をオープンソース化にしてほしいという請願書がMicrosoftに出されたようです。
 この請願書を出したのはフリーソフトウェア財団(FSF)という所で、1985年10月4日創設された非営利団体です。この団体は、コンピュータ・ソフトウェアを作成、頒布、改変する自由をユーザーに広く遍く推し進めており、社会運動の支援を目標に掲げている団体で、アメリカ合衆国、マサチューセッツ州にあります。
 今回このWindows7をオープンソース公開して再び使えるようにするようにマイクロソフトに求める請願書を出しました。
 この嘆願書の内容は次の通りです。
「1月14日、Windows 7は公式の「終末期」に達し、そのアップデートと10年間のサポート、プライバシーの侵害、ユーザーのセキュリティの脅威に終止符を打った。 Windows 7のライフサイクルの終わりにより、マイクロソフトは過去セキュリティ問題などをすべて捨て、代わりに新しいOSへアップサイクルする絶好の機会を得ました。」

「我々は、彼らに、自由ソフトウェアとしてリリースし、研究と改善のためにコミュニティに与えることを求めます。一部の主要な Windows ユーティリティをフリー ソフトウェアとしてリリースする前例が既にあるため、マイクロソフトは、自身が「終わりに達した」と言うオペレーティングシステムのバージョンを解放することで失うものは何もありません。」とのことです。

FSFはさらに、マイクロソフトの幹部に対して「Windows 7をフリーソフトウェアとしてリリースすることを要求する」ことを直接伝え、「ユーザーの自由とプライバシーを尊重してほしい。」とも言っております。
 FSFはマイクロソフトが「失うものは何もない」と主張していますが、実際はそうではないようです。このWindows7をオープンソース化することによってマイクロソフトは、Windows 10にアップグレードするユーザーを失う可能性があります。
 また、マイクロソフトは、エンドポイントを超えた延長サポートの料金を請求することで、Windows7から以前お金を稼いでいることをもあります。
 さらに、Windows 7コードの多くはもちろん、これ以外のOSの主要部部はマイクロソフトの最新のOSに引き継がれており、Windows10へのセキュリティの問題の危険性も出てくる可能性があります。
 そのため、実際には請願書が集まる署名の数にもかかわらず、オープンソース化する可能性はほとんどありません。
 しかし、マイクロソフトがオープンソースプロジェクトをあらゆる面で、取り組みたいという動きが起こり、Windows 7が公開されても、混乱は起こらないのも事実です。
 個人的には初の試みとしてWindows7のオープンソース化もありかなと思います。




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