Win10
 今回はWindows10で「サービスは開始要求または制御要求にタイムリーに応答しませんでした」エラー1053の修正方法をご紹介します。
 このサービスエラー1053「サービスは、開始要求または制御要求にタイムリーに応答しませんでした」は、通常、停止または中断するアプリケーションサービスとAdvapi32.dllファイルの連携間に問題がある場合に発生します。 この「Advapi32.dll」DLLファイルは複数のセキュリティおよび登録呼び出しを含む複数のAPIをサポートする拡張APIサービスライブラリの一部です。

 このエラーはローカルアカウントでログイン使用で、Windowsに接続するサービスが開始されていない場合に発生します。
 このエラーの主な原因はWindows Searchサービスを起動できないことで、インデックス作成を行えず、インデックス作成オプションのコントロールが非表示になってしまいます。そのため、インデックスが見当たらないため、該当するプログラムなどをコンピュータ内で探すのに時間がかかってしまうことでこのエラーが発生します。
 このWindows Search(WSearch)サービスはデフォルトでは、自動的に遅延開始するように構成されています。このサービスを停止しているとこのエラーが出てくる可能性が十分にあります。
 各サービスを司るMicrosoft Windowsサービスコントロールマネージャーは、インストールされているすべてのWindowsサービスの状態(開始と停止、一時停止、停止など)を監視します。
 サービスコントロールマネージャーはデフォルトで、サービスが応答するまで30,000ミリ秒(30秒)待機します。 ただし、パソコンの特定の構成や、プログラムの技術的な制限、またパソコンそのもののパフォーマンスの問題によっては、各サービスが開始されてサービスコントロールマネージャーに報告されるまでに30秒以上かかる場合があります。
 
 パソコンはそんなに古くなく比較的スペックに余裕がある場合はWinsockカタログが破損している可能性があります。これログオン時ネットワーク接続されたデバイス間でこのカタログの破損によりTCP/IPエラーが発生し、それによってサービスの開始に時間がかかる場合もあります。その場合コマンドプロンプト(管理者で実行)で次のコマンドで修復を行います。


netsh winsock reset
ipconfig /renew

 このコマンドは特定のブラウザが接続できなくなった場合でも修復時有効となります。また、ネットワーク全体が遅くなった場合も効果があります。
 
 パソコンのスペックが弱い場合はレジストリでサービスが応答するまでの時間を調整することで、この問題を解決できます。方法は次の通りです。なお、レジストリを直接編集しますので自身のない方はやらない方がいいと思います。また、操作時は最新の注意を払ってください。

 1.「スタート」を右クリック→ 「ファイル名を指定して実行」をクリックし、「regedit」と入力します。
 2.上部の「コンピュータ」と書いているところに、下記のアドレスをコピーして貼り付けます。
  コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control

 3. レジストリエディタの右ペイン側(キー一覧があるところ)の空白部分を右クリックし「新規」→「DWORD値(32ビット)」をクリックします。
 4.「新しい値 #1」を右クリックし「名前の変更」「ServicesPipeTimeout」と入力します。

 5.作成した「ServicesPipeTimeout」を右クリックし、[編集]をクリックします。 [DWORD値の編集]ダイアログボックスが表示されます。
 6.「値」テキストボックスにミリ秒単位の数字を入れます。30000と入力すると30秒です。これ以上の数値を入れ、[OK]をクリックします。まずは45秒(45000)に設定してエラーとなるか確認し、ミリ秒を調整してください。


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