SYSWARIKOMI

 前回、「システムの割り込みでCPUが100%になる」といった記事を書きましたが、このCPU100%になる原因は前にも記した通りいろいろな原因が考えられます。しかし、これらの項目に当てはまらなくてもシステムの割り込みでCPUが100%になる場合は次の方法を試してみてください。
 
1.ネットワークアダプタのマジックパケットのウェイクを無効にする
 

 「マジックパケット」は、データの送信時に、コンピュータを「ウェイクアップ」、つまり「起動させる」ネットワークアダプタの特権を与えるWindowsの機能です。これによってネットワーク上のパソコンを自動的に起動させることができますが、一般家庭などはこの機能はほぼ使いません。
 この機能は、CPU 使用率の高い原因となる割り込みを使用します。これによってネットワーク通信時に高付加がかかり、CPUに使用率を高めてしまう原因にもなります。
 この機能を無効にするには次の方法で無効にすることができます。



 1.「スタート」から「設定」を開きます。
 2.「ネットワークとインターネット」を開き、左側の「イーサネット」を選択します。
 3.「関連設定」の「アダプタのオプションを変更する」を開き、ネットワーク接続の一覧を表示させます。
ADAPUTA001
 4.イーサネットまたは Wi-Fi ネットワーク アダプタを選択し、右クリックして[プロパティ]を選択します。
 5.「プロパティ」 ウィンドウで「構成」をクリックします。
 6.「詳細設定」タブを選択し、ウエイク・オン・マジックパケットの設定「無効」にします。

MPAKE
 7.変更を保存し、再起動します。

 これが問題を解決するかどうか、およびシステム割り込み CPU の使用率が正常に戻っているかどうかを確認します。

2.DPCに対するCPUの処理をレジストリで編集する。

 DPCとは遅延プロシージャコールのことで、高い優先度の割り込みが発生した場合、他のそれよりも低い優先度の割り込みは再スケジューリングされ、高い優先度のソースの処理が終了させるといった機能です。
 しかし、この割り込み機能によって、1つまたは複数のネットワークインタフェースカードが特定のCPUに固定されてしまうといった現象が発生し、それによりCPUが100%になる現象が発生します。
 現在、CPUはマルチコアが主流ですのでレジストリを編集し、1つまたは複数のネットワークインタフェースカードが特定のCPUに固定されないようにすることで、システムの割り込み時のCPUに使用率を抑えることができます。方法は次の通りです。

 1.スタートメニューを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」→「regedit」と入力します。
 2.レジストリエディッターが開いたら、「コンピュータ」と書いている所に下記のアドレスをコピー・ペストします。

コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\NDIS\Parameters
 
 3.「ProcessorAffinityMask」の値を「0」にします。この値がない場合は右クリックで「新規」→「DWORD(32ビット値)」でこのキーを作成します。値はそのまま「0」にします。
REG003

 4.コンピュータを再起動します。

 この方法でもだいぶ改善しますので試してみてください。なお、レジストリの変更に自信のない方はレジストリを壊すと危険ですのでやらない方がいいでしょう。



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