BKERR01
 システムのリカバリや新規インストールのためのトラブル対策としてバックアップツールを使用することががありますが、場合によりバックアップのエラー0x8100002F・0x80070002が表示される場合があります。このエラーが出た時の対処方法をご紹介します。


 まず、これらのエラーコードは何のエラーを意味しているかご紹介します。


 エラーコード「0x8100002F」は、「バックアップは完了しましたが、一部のファイルはスキップされました」というエラーが表示されたときに現れるエラーコードです。
 
 また、エラーコード「0x80070002」は、「指定されたファイルが見つかりません」といった内容になります。

 バックアップの場合、これらの2つのエラーはバックアップを行う際にアプリケーションで使用されるフォルダやファイルが見つからない場合に発生します。
 
 バックアップ時致命的な問題ない場合は「0x8100002F」が表示され、バックアップ処理を続行します。ほとんどの場合、このエラーコードで終了しますが、中には致命的なファイルやフォルダが存在しない場合、「0x80070002」が表示されます。


 このエラーが出る原因はWindows 10のシステムに、過去に消したフォルダが「存在している」と認識されていて、実際にはそのフォルダがない場合に発生します。

 「0x8100002F」で終了した場合、ファイルの復元時は問題なく復元できますので、無視してもかまいませんが、このエラーを表示させないようにするには、バックアップの結果で「スキップされたファイルの表示」をクリックし、そのファイルやフォルダを作ってからもう一度バックアップすることによって正常に終了します。
SKIP

 ここでひとつ気を付けなければならないのが、フォルダが存在しなかった場合、フォルダだけ作成しても、「0x8100002F」が出てしまいます。そこで、新しく作成したフォルダの中に適当なファイル(テキストファイルなどでも良い)を1個作成しておきます。これでエラーが出なくなります。

 もし、バックアップ時に「0x80070002」のエラーが出た場合、そのファイルが存在しない場合はメモ帳などで同じファイル名のダミーファイルを作成します。ただし、ファイル容量が0バイトだとエラーが出る可能性がありますので、適当に文字を打ち込んで、ファイル名を変更すればよいのです。

 ここで疑問に思う人もいるかもしれません。そのダミーファイルを作成して復元時システムの不安定につながらないかというこです。
答えは現在、そのファイルがない状態で使用しているので、復元しても同じだということです。問題ありません。それでも不安だという人はインターネット上でファイル名を検索すればファイルのダウンロードができるサイトもありますので、そのサイトからダウンロードを行うのも一つの方法です。ただし、その際にはウィルススキャンを必ず行ってください。中にはファイルに見せかけてウィルスソフトだったという事例も多くありますので気を付けてください。