ハードディスクやSSDなどの容量を確保するためにファイルの削除を行いますが、中には同じ名前のファイルが別フォルダ存在してどちらを削除すればよいかわからない場合があります。ひとつひとつファイルを開いて確認するのもひとつの方法ですがそれも面倒な場合があります。ファイルを削除するときの確認ダイアログで詳細情報を表示させ、ファイルの削除をスムースに行えるようにしてみましょう。
通常、ファイルまたはフォルダーを削除する場合、「削除の確認」ダイアログボックスに表示されるデータは、ファイルまたはフォルダーの名前、作成日、ファイルタイプ、変更日などの基本情報(メタデータ)が表示されます。しかしこのメタデータはファイルタイプによって異なります。そこで、同じメタデータを表示させることによってファイルを削除する判断が容易になってきます。
(ファイルをゴミ箱に入れる場合はダイアログは表示されません。ファイルの削除の場合、ファイルを選択し、右クリックで削除を選択するか、キーボードの「DEL」キーを押します。)
その方法は次の通りです。
1. まずは削除する場合、確認メッセージが表示なるようにします。これを行わないと設定しても無意味になります。
「ごみ箱」のアイコンを右クリックし、プロパティを開き、「削除の確認メッセージを表示する」にチェックを入れてから「OK」ボタンを押します。
2. スタートメニューを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」で「regedit」と入力し、レジストリエディターを起動します。
3.HKEY_CLASSES_ROOT¥AllFilesystemObjectsキーを開きます。下記のディレクトリをコピー・ペーストすると簡単です。
コンピューター\HKEY_CLASSES_ROOT\AllFilesystemObjects
4.名前のところを右クリックし、新規→ 文字列値を選択し、新しい値を作成します。
5.作成した新しい値を右クリックし、名前の変更を選択し、「FileOperationPrompt」という名前にします。
6.「FileOperationPrompt」を右クリックし「修正」を選択し、 データに以下のコマンドをコピーして張り付けてください。
prop:System.PropGroup.FileSystem;System.ItemNameDisplay;System.ItemTypeText;System.ItemFolderPathDisplay;System.Size;System.DateCreated;System.DateModified;System.FileAttributes;System.OfflineAvailability;System.OfflineStatus;System.SharedWith;System.FileOwner;System.ComputerName
7.レジストリエディターを閉じます。
すると、下記のようなダイアログになります。
上記の6のデータコマンドでダイアログに表示させるデータを選択することが出来ます。その場合、prop:System.PropGroup.FileSystem;以下の項目が表示になるデータとなります。その項目名は下記となります。入力する場合、項目と項目の間は「;」で区切ってください。
各項目名
ファイルの名前 System.ItemNameDisplay
ファイルの種類 System.ItemTypeText
フォルダーのパス System.ItemFolderPathDisplay
ファイルのサイズ System.Size
作成日時 System.DateCreated
更新日時 System.DateModified
ファイルの属性 System.FileAttributes
ファイルオンデマンドの情報 System.OfflineAvailability
System.OfflineStatus
System.SharedWith
所有者 System.FileOwner
コンピューター名 System.ComputerName
元に戻す場合はレジストリの文字列値「FileOperationPrompt」を削除します。
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