Win10
 Windows10の大型更新は年2回行われます。1回目の更新は来月4月あたりを予定しており、通常のサイクルでは大きな更新となりますが、コロナの影響や開発段階でトラブルを防ぐといった理由から4月の更新は小さな更新となります。そのため、大きな機能改善などを伴った更新は秋の更新に行われます。この秋の更新の情報で、タスクバーについて改善が行われる可能性があることがわかりました。
 現在までのWindowsの場合、タスクバーはエクスプローラーの一部となっております。そのため、エクスプローラーを再起動するとタスクバーも一緒に再起動されていまいます。このタスクバーですが、Windowsが不具合を起こした場合、タスクマネージャーを開くなど重要な役割をもっています。

 しかし、現在のようにエクスプローラーの一部となっている場合、エクスプローラーが応答なしとなった場合にタスクマネージャーやスタートメニューから管理ツールや設定などが開けなくなってしまいます。そのため、フリーズという現象が起こり、電源を強制にシャットダウンさせなければいけなくなります。

 この電源を強制にオフするという行為、通常の場合は問題ないのですが、トラブルが起こった場合、強制電源オフはトラブルの問題を大きくする可能性があります。

 まずはディスクの問題です。パソコンに詳しい人はハードディスクのランプなどを見ながらオフしますが、一般の人はディスクがアクセス状態の時に電源をオフし、これが原因でディスクのエラーを起こしてしまう場合があります。また、現在はハードディスクの他にSSDを搭載しているパソコンもありますが、SSDの場合エラーが発生するとハードディスクとは違い、ドライブ全体のアクセスが出来なくなってしまうこともあります。

 次にメモリなどマザーボード周りにも影響を与える可能性があります。特に怖いのが内部メモリの破損です。内部メモリの破損は目織領域の部分的な破損の場合、使用していても気づかないため、ある日突然メモリエラーになり動作不安定となる場合がほとんどです。また、メモリエラーの場合、不定期に発生するので予測ができません。

 Microsoftはタスク バーには独自の DLLを使用し、エクスプローラーから分離を行う予定です。これによって、エクスプローラに起因する問題を心配することなくタスクバーは安定した動作になるとのことです。これによってWindows 10全体が安定性と信頼性の向上につながるということです。

 詳細についてはマイクロソフトが明らかにしていませんが、海外のツイッターなどでインサイダービルドでこの分離を確認したとのことです。

 このタスクバーの分離については秋の更新で行うかどうかも分かっていませんが、Windows 10の最新のプレビュービルドに反映されていることから、秋の更新で採用する可能性が高いことになります。