この価格の下落の要因は中国の暗号通貨に対する規制がとても厳しくなったことが原因です。今年の5月から、中国当局は同国の暗号通貨に対する規制を厳重にし始めました。それによって、一部の州や省では、法的採掘は完全に禁止されており、これに違反した場合は拘束や高額な罰金など、重罪扱い同様となっており、それと同時に協力と同様に、暗号通貨の操作は6月から中国の銀行や金融機関から全面禁止となっております。


　今までの暗号通貨の高値の原因ともなっていたわけですが、中国は暗号通貨の大きなマイニング（鉱業）の市場であり、そのマイニングが禁止されたことにより、鉱業を廃止せざるをえない状況になりました。これによって市場では多くの使用済のグラフィックボードやノートパソコンなどが一気に出回ることになります。需要対供給のバランスが一気に供給過多になったことにより、新品のグラフィックボードの価格も下落傾向となっております。

　今回、あえてこの記事を記したかというと、価格下落だけではなく、それと同時に気をつけなければならないことが発生しているということです。その気を付けなければならないのは中古市場です。
　特に中国国内の中古市場は十分注意する必要があります。現在中国国内ではマイニングに使用したハードを現金化しなければならないということで、今までは考えられない価格の中古価格となっています。また、販売側も少しでも売りに出すために容易な値下げ交渉にすぐ応じているのが現状です。

　しかし、これら販売している中古ハードに関しては、マイニングのためにオーバークロックを行っており、しかもCPUやGPUに高負荷をかけているため、メモリとファンをフルスピードで負荷の下で24時間365日稼働されておりました。そのため、通常の日本で販売している中古製品とは違い、とてもリスキーな状態になっております。購入して数か月使用して壊れる可能性があります。CPUやメモリの交換だけで故障改善できる場合はラッキーな方だと言えるでしょう。ほとんどの場合は高負荷をかけているため、マザーボードのコンデンサー破損やその他のオンボードチップの破損が起こると思った方が良いと思います。将来のことを考えて、絶対これらの怪しいハードには手を出さないと良いということです。また、少しでも現金化しようと、高価なモデルを装って実際には古いまたは低パフォーマンスのビデオカードを販売する不正な中国のビジネスマンもいることに注意してください。