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 今回は今さらながらWindowsXPの再インストール方法をご紹介します。なぜ今になってWindowsXPのインストール方法を記事にするかといいますと、現在サポートが終了しているWindowsXPですが、個人の使用はほとんどなくなったとはいうものの、まだ企業ではWindowsXPを使用しているところが多いのが現状です。そのため、今回はSPの入手先を含めたインストール方法を記載していきます。
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 まず、インストールの前になぜ企業ではまだWindowsXPの使用が多いかと言いますと、WindowsXPが安定してしかも使用期間が長かったOSだったため、各企業ではサーバーをはじめ、工場では制御用のパソコン、事務所では経理関係のパソコンなどいろいろな所で使用されてきました。しかし、サポートが終了し新OSへ移行るとすなると、もう一度最初からプログラムを組みなおしたり、データ移行が膨大にかかるといったことから、実際に企業では新しいWindowsへの移行が行われていないのが現状です。
 長年使用していると怖いのがトラブルです。軽度のトラブルだと良いのですが、中にはOSを再インストールしなければならないといったことも出てきます。しかし、WindowsXP当時のインストールを経験した人は少なくなっており、いざ再インストールしようとするとどうやってきとんとした状態に復旧するかわからない人も多いのが現状です。そのため、簡単ながら今回はWindowsXPの再インストール方法を記載することにしました。


WindowsXPの再インストール方法は次の手順で行います。

注意)ハードウェア(パソコン)などを新しくする場合、HDDやSSDのAHCI接続で行うとインストール時AHCIのドライバがないため、BSODが発生します。そのため、インストール時のHDDの接続はIDEモードで行う必要があります。使用するパソコンはBIOS起動可のもの、かつSATAのIDE接続が可能なものを使用してください。

1.まず、インストール用のCDドライブを用意します。

2.コンピュータのBIOS設定を呼び出します。

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3.起動順序でCDドライブを最優先にし、BIOSの設定を保存し再起動します。


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4.再移動後、すぐにCDドライブにインストールCDを挿入します。

5.CD-ROM から起動できると、「Setup is inspecting your computer’s hardware configuration…」が表示されます。表示されない場合はもう一度CD-ROMを挿入したまま再起動を行ってください。
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6.「Windows Setup」が表示され、各ドライバの読み込みを行います。しばらくすると、「Windows XP のセットアップを開始するには、Enter キーを押してください。」を表示されますので、「Enter」キーを押して下さい。

7.「Windows XP ライセンス契約」が表示されますので「F8」キーを押して下さい。
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8.キーボードの種類を選択する画面が表示されますので、キーボードの「半角/全角」 キーを押します。画面が進み、キーボード種類の確認画面が表示されますので、「Y」 キーを押します。
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9.現在のパーティション状況が表示されます。 インストールしたいパーティション(ドライブ)を選択して「Enter」キーを押して下さい。 


10. ファイルシステムを選択する画面が表示されます。 クリーンインストールを行う場合は使用したいファイルシステムとそのフォーマット方法を選択して「Enter」キーを押して下さい。 OSの上書き均ストールを行う場合は「変更なし(そのまま使用)」を選択します。
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11.フォーマットを選択した場合、 フォーマット確認画面が表示され「このドライブをフォーマットするには F キーを押してください。」と表示されますので、[F]キーを押します。

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12.Windows XP インストール用ファイルをハードディスクにコピーする処理が始まります。処理が終わると「ここまでのセットアップは正常に終了しました。」「コンピュータを 15 秒後に再起動します…」と表示されるので、CD-ROMをいったん抜き、「Enter」キーを押します。
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13.再起動後、ハードディスクから起動します。Windows XPの画面が出たら再度CD-ROMを挿入します。
14.「地域と言語のオプション」画面が表示されますので、「次へ(N)>」をマウスでクリックします。 
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15.「ソフトウエアの個人用設定」画面が表示され、「名前(M):」「組織名(O):」の入力を求められるので、任意の文字を入力して、「次へ(N)>」をマウスでクリックします。「組織名(C):」は未入力でもかまいません。

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16.「プロダクトキー」画面が表示されますので、プロダクトキーを入力して「次へ(N)>」をマウスでクリックします。

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17.「コンピュータ名」の入力画面が表示されますので、コンピュータ名に任意の文字を入力して、「次へ(N)>」をクリックします。
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18.「日付と時刻の設定」画面が表示されますので、「日付と時刻(D)」「タイムゾーン(T)」を確認し、違う場合は修正を行い「次へ(N)>」をクリックします。 
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19.「ネットワークの設定」画面が表示されますので、「標準設定(T)」になっているのを確認して、「次へ(N)>」をマウスでクリックします。
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20.インストール画面が表示され、しばらくこの状態が続いた後に自動的に再起動します。 再起動時はCD-ROMを取ります。

21.再起動時はハードディスクから起動となります。正常に起動の場合はいつものWindows XP起動画面が表示されます。

22.起動後、環境の初期設定を行うため「Microsoft Windows へようこそ」画面が表示されます。「次へ(N)」をマウスでクリックします。
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23.「インターネットに接続する方法を指定してください。」と画面が表示されます。該当する接続方法を選択して「次へ(N)」をマウスでクリックし各種設定を行います。ただし、LANカードのドライバがインストールされていない場合は「省略(S)」を押してドライバインストール後LANの設定を行ってください。
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23「Windows のライセンス使用開始手続きを行う準備はできましたか?」画面が表示されます。現在は電話認証しか行えませんので30 以内に電話でライセンス認証を受ける必要があります。そのため、「いいえ、後で数日おきに通知してください。」を選択し、「次へ(N)」をマウスでクリックします。

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24.「このコンピュータを使うユーザーを指定してください。」画面が表示されるので、使用するユーザー名を最低1人分入力し、「次へ(N)」をマウスでクリックします。

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25.これでWindows XP のインストールは無事完了しましたと表示されインストールは完了となります。追加しなければならないドライバソフトをインストールしていきます。(ここではまだライセンス認証を行わないでください。)

26.すべてのドライバソフトをインストールしたら、ライセンス認証を行ってください。30 日を過ぎてしまうとWindows XP が使えなくなります。
 なぜ、すべてのドライバソフトインストール後ライセンス認証を行うかと言いますと、XP以降のアクティベーションはハードウェアが3カ所以上変更になった場合再アクティベーションを行わなければなりません。

今回はここまでで基本的なインストール作業をご紹介しました。次回はSP適用編をご紹介します。