18KIN
 本日はちょっとした18禁のお話となります。
 ここ近年ランサムウェア(身代金要求型)のマルウェアが猛威を振るっていますが、このマルウェア、実はパソコンだけでなく、アダルトグッツでも被害を受けています。
 「貞操帯」をご存じでしょうか。「貞操帯」とは男性器を自由きかせなくなる器具のことで、器具に鍵をかけでその鍵をとらない限り、男性器が拘束された状態になっています。最近ではこの貞操帯、スマホで操作しロック解除するといった商品もあるようで、その「スマート貞操帯」が人質になる事案が発生しました。

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2021年1月9日スマート貞操帯「Cellmate Chastity Cage」、モバイルアプリからBluetooth経由で制御できるものですが、この貞操帯を装着していたサム・サマーズさんという男性が被害に遭われました。

  接続用の貞操帯用アプリから奇妙なメッセージが届き、その内容が「ビットコインで1000ドル(約10万円)を支払え」といったものです。当初、このメッセージを送ってきたのは自身のパートナーの女性だと思っていましたが、そのパートナーに確認したところメッセージを送っていないことが分かり、初めて自身のスマート貞操帯がハッキングされたことに気づいたとのことです。
 サム・サマーズさんは要求通りにビットコインを支払ったものの、ハッカーはそれ以上の高額なビットコインを要求してきたため、スマート貞操帯を物理的に破壊することにしたそうです。

 このスマート貞操帯、構造としてタマタマの付け根にリングがあり、それが機械的にホールド状態になり、鉛筆部分は機械の中に埋め込まれるため、ロックを解除しない限り「こんにちわ」にならない構造になっています。
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 機械を破壊するにあたり、工具がハンマーしかなかったため、ボルトカッターを購入し分解を試みましたが、パートナーの力では分解することはできなかったため、自分ボルトカッターで切断したそうです。
 分解は一応成功したそうですが、大事な鉛筆も一緒に傷つけてしまい、1カ月以上苦しんだそうです。
 また、この貞操帯はインターネットを使用しているので、使用している人の位置情報やパスワード、その他の個人データも漏出するといった脆弱性があります。

 Cellmateによると、サポートでリセットを依頼することが可能で、またデバイスを手動で解除するためのドライバーをインストール方法もあったそうですが、そのような方法があるとはユーザーはほとんど知らず、結果として被害者が出てしまったという事案でした。

 最近ではアダルトグッツも進化しており、このようにデバイス操作のものも増えているようですが、その反面、ハッカーとしては恰好の餌食になっていることも現実問題としてあり、使用する際には十分に注意してください。