windows95
 本日は過去にあった大問題をちょっとご紹介します。Windows95が登場してから、今まではインターネットは企業だけしか使用しなかったものが一般家庭へと広がっていきました。その中で世界中で問題になったのが「コンコン問題」です。

 その当時Windows95やWindows98を使用していた人は懐かしい問題だと思います。「コンコン」といっても狐には全く関係しません。コンコン問題は「concon問題(conconバグ)」と書き、一種のOSのバグです。
kitune
 この「コンコン問題」はブラウザのリンクに「con=コンソール」という言葉を埋め込むだけでパソコンをフリーズさせてしまうといった大きな問題でした。また、フリーズする言葉は「con」だけではなく、「prn」などMS-DOSの予約デバイス名が問題を引き起こさせることができました。この言葉が複数含んだパス名を,WebページやHTMLメールのリンク先に指定しておくだけでパソコンがフリーズしたり、ブルースクリーンになったり、最悪には場合によってファイル・システムを破壊されることが出来る恐ろしい問題でした。

 そのため、この問題を悪用したホームページや掲示板のリンクが多数存在し、被害にあったユーザーが多く続出しまた。また、この問題を回避してくれるフリーウェアも多数登場するほど、世界中で深刻な問題と位置付けられておりました。現在は当然対策済でこの問題は起きませんが、その当時はリンク先をクリックするにもある意味「命がけ」の行為だった時代でした。

 現在はセキュリティプログラムやブラウザそのものの監視機能が充実しているので安心してクリックできますが、最初のころはブラウザのリンク先のURLも確かめるわけでもなく、リンク先が安全であるかどうかもわからない、まして今とは違いダイアルアップ接続(モデム接続)で怪しいリンクをクリックすると、モデムの設定の内容がダイヤルQ2の高額接続に書き換えられるといったことがよくありました。そうした中にこのようなリンク問題があることから、Windowsが登場した当初はインターネットを閲覧するときはドキドキものだという今では考えられない一種のアドベンチャーであったことにちょっと懐かしさを感じてしまいました。

 いろいろな問題が修正され、現在では安全なインターネットができることに感謝だと思ってしまいます。