
プログラム開発やシステム構築を行うにあたり、必要になってくるのは、トラブルが起こった場合の動作となります。システムトラブルで基本的なのはブルースクリーン(BSOD)によるOSのストップですが、通常操作ではBSODを出すのは逆に難しくなります。
そこで、キー操作で簡単にBSODを出す方法をご紹介します。これによってシステムのテスト、リカバリツールのテスト、またはアプリケーションの復元力とリモート管理機能のテストに使用できます。
本操作を説明するにあたり、注意事項があります。BSODを出すということは、通常のトラブル状態を同じくシステムクラッシュを起こすことになります。これより、ディスクの破損やアプリケーションの保存が行われないなどの多数の問題が発生する可能性がありますので、高い頻度で操作しないでください。できればHyper-Vなどの仮想環境での動作確認をおすすめします。また、レジストリの操作も必要になりますので、必ずレジストリのバックアップとシステムの復元ポイントの作成を行ってください。なお、動作確認を終了したら、状態を元に戻すことをお勧めします。
今回は特定キーの操作によってBSODを出す方法をご紹介します。
まず、レジストリを変更します。
スタートメニューを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」→「Regedit」と入力します。
使用しているキーボードの種類によって次のパスに移動します。
USBキーボード:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Serviceskbdhid\Parameters
PS2キーボードの場合
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Servicesi8042prt\Parameters
Hyper-Vキーボードの場合
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\hyperkbd\Parameters
右側のレジストリウィンドウの任意の場所を右クリックし、新規→DWORD(32ビット) 値を選択します。
作成したDWORDの名前を次の名前に変更します。 CrashOnCtrlScroll
作成した「CrashOnCtrlScroll」をダブルクリックし、値のデータを「0」から「1」に変更します。
再起動します。
意図的にブルースクリーンを発生させるには、キーボードの右側にある「Ctrl」キーを押したまま「ScrollLock」キーを2回押します。
レジストリが正しく設定されていれば、エラーコード「MANUALLY_INITIATED_CRASH」のブルースクリーンが表示されます。
元に戻す場合は上記で作成した「CrashOnCtrlScroll」キーを削除します。
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