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 ブラウザを使ってコピペ(コピー&ペースト)を行おうとすると、コピーできなかったり、コピーできたとしても、1回目のコピーはできなく、再びコピーを行うとうまくいくといったことがあります。この場合の修正方法をご紹介します。
 この現象はWindows10以降のOSでよく発生し、Windows8以前のOSではほとんど発生しません。
コピペを行う場合、コピーしたデータは一旦クリップボードに保存されますが、もし、クリップボードが壊れている場合はコピーした時点で「クリップボードを開くことができません」とか、「クリップボードが壊れています」といったメッセージが出ます。
 しかし、今回の場合はそのような表示も出るわけでもなく、なぜか知らないけれどコピーに失敗してしまうといった現象で、調子の良い日もあれば、うまくいかない日もあり、イライラしてしまう原因となってしまいます。
 この原因はWindows10以降に搭載されたクリップボードの履歴が大きく関係しています。Windows8以前はこのような機能がありませんでしたが、Windows10以降は過去にコピーしたデータをクリップボードに保存しており、そのデータをもう一度使えるという機能ですが、この履歴の機能のおかげで、クリップボードの内容がどんどん肥大化してしまうといったことがあります。そのため、大きなデータ(文章などを一気に)コピーした場合、その後のパフォーマンスに大きく影響しているようです。

 コピペのパフォーマンスを改善する場合は、一旦コンピュータを再起動するのがベストですが、作業途中の場合は再起動が難しい場合もあります。その場合、コマンドプロンプトで次のコマンドを入力することでパフォーマンスを改善することができます。

 方法は次の通りです。

  1. スタートメニューを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」→「cmd」と入力します。
  2. 下記のコマンドを入力します。

    echo off | clip
  3. クリップボードのデータがクリアされ、パフォーマンスを改善することができます。
 なお、このコマンドをテキストファイルに書き込み、バッチファイル(拡張子.bat)で保存し、パフォーマンスが落ちてきた場合クリックすることで改善させることができます。
 また、クリップボードの履歴を使用しないことにより、改善できる場合があります。方法は次の通りです。

  1. スタート→設定を開きます。
  2. システムを選択し左側の一覧の「クリップボード」を選択します。
  3. クリップボードの履歴のスイッチをOFFにします。