2021
 前回から恒例の年初に予想した情勢についてどうなったか分析しています。今回は最後となります。
 なお、人によっては違うとの指摘もあると思いますが、あくまでも私個人が思っているだけですので、その点はご了承ください。
予想:

6.Intel社が新たなCPUブランドを発表
 パソコンのCPUの代表格と言えばIntelで現在はCoreシリーズが中心となっております。しかし、昨年ライバルであるAMD社の驚異的なCPU「Ryzen」シリーズが登場し、IntelのCPUシェアが減少し始めています。また、各メーカー製のパソコンも今まではIntelCPU中心でしたが、最近ではAMD製のCPUパソコンも数々登場するようになりました。
 IntelはこのCPUシェアを取り戻そうとするために、現在のCoreブランドからCoreとAtomのハイブリッドCPUである新たなブランドCPUを発表させるでしょう。これにより省電力性を重視して、しかも現在のCoreシリーズの性能を維持することが出来る、いわばモバイルでもPCでも使用できるといった新たなハイブリットCPUを確立するかもしれません。PCのシェアが減少しているならばモバイルで取り戻すといった新たなIntelの戦略が今年起こると思います。

結果:
AlderLake

 このほど、IntelはWindows11に最適化された次期CPU「Alder Lake」を発表しました。このCPUは性能重視か電力重視かによって高性能コア、高効率コアの切り替えを行って動作する「ハイブリッドCPU」を搭載しております。ただし、この機能を使えるのはWindows11のみで、Windows11にはCPUとOSが協調して調整する仕組みが入っているため、フルに機能を発揮できるとのことです。そのため、Windows10以前のOSではこの機能の性能がフルに発揮できないとのことです。
 ただし、世界中で現在半導体不足が深刻化しており、IntelなどのCPUももちろん影響を受けております。そのため、このシリーズのCPUを掲載された製品は来年早々には市場に登場するものの、CPUのシェアを奪うところまではまだまだいかないようです。

予想:


7.大規模サーバー障害が多くなる

 昨年も結構ありましたが、今年は昨年以上に大規模なサーバー障害が多発すると思います。これはコロナウィルスによってテレワークが増えたことと、サーバー環境の老朽化によって負荷に耐えられないところが出てくるのが大きな原因です。
 サーバー障害といってもいろいろな原因によって引き起こされます。いくら性能の良い新しいサーバーを使用していても、ネットワークそのものの回線が負荷に耐えられないと障害が起きる場合もあります。上位回線が負荷がかかってしまっている場合、大規模な障害が起きます。また、DDos攻撃やウィルスによる障害、ハードの劣化、停電などの物理的な障害などさまざまです。
 現在のネットワークは昔と違い、さまざまな機器によって通信を行っております。そのため、障害が起きた場合、原因がサーバー側なのか外部なのか切り分けが非常に難しい状況になっております。特に、コロナの影響でリモートワークが急増し、外部からのアクセスやVPN接続によるアクセスが増えており、データセンターそのものに負荷がかかっているのが現状です。
 昔の場合、サーバー障害が起こったときは普及するまで待つことができました。しかし現在はさまざまな機器が接続されており、障害が起きると、逆にネットワークへのアクセス数が増え、それが復旧を行う作業の妨げになる原因になっています。
 昨年よりも今年はネットワークやサーバーヘの負荷が多くなるのは現実で、それによって障害を発生させてしまう確率が高くなっているのが現状です。
結果:
SYOUGAI01

 毎年大規模な障害が起こっているので昨年よりも今年が多くなっているのか分かりません。しかし今年は携帯電話会社関連のネットーワーク障害が多かった年ではないのでしょうか。ガラケー時代はネットワーク障害が起こっても特に気にしませんでしたが、スマホが普及したことにより、さまざまな所で影響を受けてしまったのが事実です。
 ただ、ここでもう一度考えていかなければならないのは、「ネットワーク障害などは必ず起こる」いうことです。確かに障害が起こすことはダメですが、障害の要因はさまざまな要因があり、その要因の1つでも起こると障害が発生するということです。つまり「完璧なネットワーク」は絶対にないということです。障害は内部要因のほかに外部的な要因も絡んできます。その一つは「自然災害」です。大規模な自然災害が一つ起こっただけでネットワーク障害が発生するのです。
 そのことから、現代の生活で必需になっているネットワークが、もし止まってしまったことも常に考え、各個人個人がその対策を用意していかなければなりません。
KESSAI

 今回の携帯会社のネットワーク障害により、一番多かったのがコード決済などができなくなったということだと思います。しかし、コード決済ができることが当たり前だと考えているため、現金を持っていなかったという人も多かったと思います。しかし、コード決済ができない場合もあると考え、現金を持っていれば、もっと混乱は防げたのではないのでしょうか。
MIZUHO

 あともう一つ、みずほ銀行システム障害はこれは企業として考えられないことではなかったかと思います。ただでさえ連休にはATMなどの取引をストップし、システムメンテナンスを行いまくっていたにもかかわらず、すぐにシステム障害。責任を委託業者に押し付け。大手銀行だから謝罪で済む話かもしれませんが、これを地方銀行を行うとすぐに経営危機に陥るレベルです。根本から考えを直ささない限り、来年も同じトラブルが起こるでしょう。



予想:


8.AIを使った農業や漁業が始まる
 AIの技術が普及し、生活の一部でも使用されております。このAIを使った新たな農業や漁業などの取り組みが全国各地で活発すると思います。世界的な気候変動により、特に農業や漁業においては影響を受けているのが現状です。そのため、新たな取り組みとしてAIを使い、安定した収穫を目指すといった取り組みが行われ、とくに農業においては大規模な農業法人がこれを活用し、収穫増を目指すといったことになるでしょう。この農業や漁業にAI使用するといったことが日本が世界のリード的な存在になり、他の国も日本のこの取り組みを見習い活用するかもしれません。

結果:

NOUGYOU

 都市部に住んでいる人にはあまり実感がないかもしれませんが、地方の農業ではさまざまなIT技術を駆使し、大規模な効率の良い農業を目指しております。特にAI技術はここ数年農業分野で取り入れられおり、栽培の段階でのAI技術活用や、新品種の開発でのAI活用など、すでにさまざまな形で取り入られております。また、農業機械も現在ではGPS機能を使って無人での操作や、肥料散布などを行う際にドローンとGPSの組み合わせなど、すでに一部では遠隔での操作を可能にしつつあります。
 また、稲作においても生育時の水の調整を行うために、水路にセンサーを取り付け、AIによって自動的に水の補給や排出など水路の開閉をおこなうと同時に、温度を管理し一定の水温を保っていくとものもあります。
 また、漁業も魚群探知機のほかにAIを使っての漁場の予想なども行うことができるそうです。第四次産業が第一次産業や二次産業を支えるといった新しい形態が出来つつあり、この分野は後々日本にとってはとても強い分野になること間違いないと思います。


 いかがだったでしょうか。今年の予想に対する私個人の見解はこのようになりました。他の意見もいろいろとあると思います。みなさんにとって今年はどんな年だったでしょうか。コロナの影響で苦しかった人が多いかと思いますが、トンネルの先は見えてきています。もう少しです。来年みなさん頑張りましょう。そして良い生活を送りましょう。決して一人では悩んではいけません。解決方法はいっぱいあります。解決できない問題はないと思って、年末年始、楽しく過ごしましょう。ゆっくり過ごしましょう。

 今年の更新はこれで最後となります。なお、年明けの更新は正月気分が抜けたとこで行います。来年初めはゆっくり更新していきます。
 それでは一足先に「良いお年を」「笑う門には福来る。」