WINLOGO
 現在の世界中のパソコンのOSのシェアはWindowsが半数以上を占めており、続いてapple OSXと続いています。Windowsの場合の欠点は何といっても「値段が高い」ことで、新しWindowsが出るたびにコードを購入するのも負担が大きくなるのが現状です。(現在は無料アップデートもできますが...)
 Windowsの資産を活用できる他のOSはなかなかありません。以前にはLinuxベースのWINEがありましたが、現在は開発が停止しているようです。そんな中、注目のOSの話題が上がってきました。
HAIKUOS
 「Haiku(俳句)」と呼ばれるOSでBeOSベースで現在開発中とのことです。
 BeOSはC++のオブジェクト指向に基づいて開発されたOSで、1990年代に「Be」という会社が開発を開始しました。この会社はAppleの元社員が立ち上げた会社であり、もしかしたらAppleがこのOSを採用していたかもしれないOSとなります。
 BeOSの特徴はマルチメディアのサポートやCPUの割り込み機能を利用して複数のタスクを並列して行える機能が搭載しており、そのほかパソコンの初期の時代に、現在当たり前になったデュアルコアプロセッサをサポートしており、このデュアルコアプロセッサ仕様のBeOSパソコンである「BeBox」というものも市場に投入されておりました。

BEOS

 しかし、世界市場のOSがWindowsやMAC OSに取られてしまい、BeOSは資金難になり一時的に消えかけましたが、地道な開発を続け、このOSの開発が「Haiku」というOSに引き継がれました。
 BeOSのオープンソースの再実装は、プロジェクトは2001年に始まり、最初のベータ版にするために2018年までかかりました。しかし、それ以来、ペースは少し上がり、2020年にはベータ2、2021年にはベータ3が行われます。

 現在のHAIKUの特徴は、実験的でありますが、あのLinuxでおなじみのWINEの機能が搭載されたということです。Linuxを使用したことがある人は分かっていると思いますが、WINEはLinuxでWindosのアプリが使用できます。このLinuxのWINEの機能を「HAIKU」のBeOSに実験的に実装したとのことです。
 HAIKUはBeOS同様ハードウェアの互換性とサポートとても弱い状態ですが、VMなどで試しに使用してみる価値があると思います。
 
 現在もHAIKUは開発を続けており、少しづつ安定化してくれば次世代OSとして話題が大きくなり、Windowsの代替えのOSとしてシェアを伸ばすかもしれません。今後の開発に期待しましょう。
 なお、現在のHAIKUの入手は下記から入手することができます。


https://www.haiku-os.org/