Googleは2月にChrome OS Flexをプレビュー版で発表ております。この軽量OSは、Windows 11のセキュリティ制限なしでWindowsに代わる無料の代替手段を提供し、ほぼすべての古いPCでChromebook OSのバージョンを実行する方法を提供しております。そのChrome OS Flexがプレビュータグを外し、正式に公開しました。

ChromeOSにはChromebook OS と Chrome OS Flex があります。Chrome OS Flexは Neverware の CloudReady のブランド変更および更新版で、Googleは2020年後半にNeverwareを買収して開発を進めてきたOSです。
　このOSを導入するにあたり、Chromebook OSのようにエミュレーションレイヤーがないため、Google PlayやAndroidアプリが実行できないことと、周辺機器のサポートがむらがあるかもしれない（期待どおりに機能しないか、まったく機能しない可能性がある）といった注意が必要です。

　Googleはサポートされている約300台のデバイスのリストを提供していますが、お使いのPCがリストになくても、Chrome OS Flexを試して動作するかどうかを確認することができます。
　インストールは非常に簡単で、「Chromeリカバリユーティリティ」Chrome拡張機能をPCにインストールし、USBインストールキーを作成してから、使用するデバイスをUSBからChrome OS Flexで起動します。起動後、各動作等チェックして確認し、確認の上、永続的にインストールすることができます。

　Googleは、仮想化またはブラウザでWindowsアプリケーションを実行できるアプリケーションであるCameyoと提携しており、Windowsが重要なファイルを取得する必要性を軽減しています。Chrome OS Flex は、有料ですが、Google 管理コンソールの Chrome Enterprise Upgrade を使用して簡単に管理することもできます。

　今回のChrome OS Flexは、Googleは古いPCを引き続き使用する方法として、またはランサムウェアやマルウェア攻撃から回復する方法としてこのOSを使用することができると宣伝しています
　これは、今回のMicrosoftのWindows 11のように、最新のCPUとTPMセキュリティを必要とするマシンが必要といった方向性とは反対の方向性でシェアを拡大していく狙いがあるようです。


Chrome OS Flexの入手先のリンクは下記になりますので、使用していない古いパソコンがある人はぜひ試してみてください。

https://chromeenterprise.google/os/chromeosflex/

https://support.google.com/chromeosflex/answer/11552529