ブルースクリーンが起こる原因はいろいろとありますが、その中でも特に多いブルースクリーンエラーコードには、CRITICAL_PROCESS_DIEDとDPC_WATCHDOG_VIOLATION、およびHYPERVISOR_ERRORがあります。今回はHYPERVISOR_ERRORコードが出た場合の修正方法をご紹介します。
HYPERVISOR_ERRORは、Windows10/11のハイパーバイザー仮想化ソフトウェアに問題があることを示しています。Windows ハイパーバイザー プラットフォーム (Hyper-V) はWindows PC で仮想環境を作ることができ、他のOSなどを起動・管理することができます。Hyper-V機能を使って、VirtualBoxまたはVMwareを介してLinuxを実行したり、Windows上でAndroidまたはiOSを実行することもできます。
HYPERVISOR_ERRORのBSODエラー停止コードが発生している場合は、システムのソフトウェア構成に問題がある可能性があります。Hyper-Vブルースクリーンは通常、Hyper-V設定の誤り、PCのメモリの問題、データセクターの破損、さらには古いドライバーが原因で発生します。
WindowsでのHyper-Vブルースクリーンエラーにはいくつかの可能な修正があり、下記の方法で原因を突き止め、修正することができます。
1.Hyper-Vが有効になっていることを確認
Windows Hyper-Vが正しく構成されておらず、クラッシュする場合があります。Hyper-V機能を再起動すると、修正される場合があります。
Windows 10および11でHyper-Vを再起動する方法は次のとおりです。
- Win + Rを押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログボックスを開きます。
- 「optionalfeatures」 と入力し、「OK」 をクリックします。
- 一覧からHyper-Vを見つ、すでに有効になっている場合は、チェックを外します。オプションがオフの場合は、オプションを選択して「OK」を押します。
- プロンプトが表示されたら、Windowsの再起動を許可し、変更を有効にします。
- 再起動後、上記でHyper-Vを無効にした場合はもう一回チェックを入れ、もう一度再起動します。(上記でオフからオンにした場合は再起動の必要がありません)
2.Windowsメモリ診断
Windows メモリ診断プログラムは、PC のプライマリ メモリ (RAM) を自動的にスキャンし、潜在的な問題を検出します。検出されると、オペレーティングシステムは自動的に問題の解決を試みます。
Hyper-Vブルースクリーンの原因がRAMまたはSSD / HDDの障害である場合は、Windowsメモリ診断ユーティリティで確認することができます。
Windows 10 および 11 で Windows メモリ診断ツールを使用するには、次の手順を実行します。
- 「スタート」メニューを右クリックし、「検索」から「メモリ診断」と入力しWindowsメモリ診断選択します。
- 開いているファイルを保存したら、「今すぐ再起動して問題を確認する (推奨)」 を選択します。
- その後、Windows PCが再起動し、メモリモジュールに問題がないかスキャンします。スキャンが完了すると、Windowsは自動的に起動します。
3. Hyper-V サービスを再起動します。
上記の1はHyper-Vの機能の再起動ですが、ここではバックグラウンドで動作しているHyper-V サービスの方法となります。
Windows OSは、バックグラウンドサービスとフォアグラウンドサービスに依存して、ハードウェアとソフトウェアの同期と正常な動作を維持します。Windowsサービスの構成に問題があると、ブルースクリーンがクラッシュする可能性があります。
ブルースクリーンエラーを解決するために、一度Hyper-V仮想化サービスを再起動することをお勧めします。
- 「スタート」メニューを右クリックし、「サービス」と入力し、「サービス」を選択します。
- スクロールして、Hyper-V 仮想マシン管理または Hyper-V リモート デスクトップ仮想化サービスを見つけます。
- サービスを右クリックし、「停止」 を選択します。
- 数分後、サービスを右クリックして 「開始」 を選択します。
- 変更を有効にするには、PCを再起動します。
4.ドライバーとOSを更新
古いドライバーは、ブルースクリーンの問題の主な原因です。デバイスドライバーを可能な限り最新バージョンに更新することを強くお勧めします。ディスプレイドライバー、メモリコントローラー、またはシステムデバイスに古い障害のあるドライバーがある場合、Hyper-Vブルースクリーンエラーがよく発生します。
デバイスマネージャーを使用してデバイスドライバーを更新するか、Windows Updateで最新のドライバに更新してください。
さらに重要なことに、システムに最新のWindowsUpdateがインストールされていることを確認する必要があります。「設定」 > 「Windows 更新プログラム」 に移動して、利用可能な更新プログラムをインストールできます。
5. 展開イメージ サービス スキャン
PCに破損したシステムファイルがある場合、Hyper-V機能が誤動作し、ブルースクリーンエラーが発生する可能性があります。Windows OS イメージが破損している場合は、すぐに修復する必要があります。
以下の手順に従って、Windows10および11で展開イメージサービススキャンを実行します。
- 「スタート」メニューを起動し、ターミナルまたはコマンドプロンプトを検索し、結果を右クリックして、管理者として実行します。
- ターミナルウィンドウに次のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth - スキャンが完了したら、PCを再起動します。
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