
Microsoftは現在までさまざまなWindowsOSを開発してきており、現在のIT環境にとってはかなり影響を与え、貢献してきました。現在ではMacOSやAndroid同様生活に欠かせないOSとなっております。
過去にはいろいろ失敗・成功したWindowsのバージョンがありますが、その中でもWindowsXPはWindows史上最高傑作とまで言われております。なぜこれほどまでにWindowsXPは多くのユーザーに、そして長年使われてきたのでしょうか。少し考えてみたいと思います。
Windows XPは、2000年代リリースされ、それ以降10年という長きにわたって利用され続けてきたOSです。歴代のOSでもこれほど長く使われてきたOSはなく、また、サポートが終了した現在でも世界的にまだ多くの使用率のシェアがあり、未だに世界中で現役で使用されています。Windows XP が10年以上に渡って使い続けられてきたのか、そしていまだに多くの人がまだ使用しているかその理由を考えてみます。
1.家庭と企業のの融合

Windowsは当初NT系と98系に分かれておりました。NT系は主にサーバーなどの企業向けのOSとして、98系はWindows95の誕生によって主にホームユーザー系として開発が進められていました。Windows95の発売当初は世界的にも大フィーバーが起こり、歴史的にも大きな出来事として捉えられていますが、これは家庭でもコンピューターに触れることができる・使うことができるといったことで、各家庭にWindows95の発売を機会にパソコンが普及し始めます。
一方、NT系はサーバー中心に使用されておりましたが、専門的な知識が必要なこともあり企業ではなかなか導入が進まないのが現状でした。
そんな中、95系のWindows Meが登場しましがた、あまりにも不安定なOSだったためMicrosoftは95系の開発をあきらめ、95系の機能をNT系に引きつぐ形となり、WindowsXPが登場しました。
WindowsXPはこれまでのNT系とは違い、ホームユーザーから企業まで幅広く使えるといったこともあり、各企業では生産性を最大限高めることが出来ることから、オフィス内にパソコンの導入が一気に進みました。企業は従業員に対し新しいOSに対するトレーニングをする必要がなく、また、従業員はWindows95や98のように簡単に使えるといったことから、いろいろな業務に専念することができました。この時、Windowsは趣味で使用するWindowsから仕事で使うWindowsへと大きく変化していったのです。
また、WindowsXPの登場により企業内だけでなく、他の場所にいても仕事が出来るといったことから、使用ユーザーは爆発的に増えたとも言えます。
WindowsXPの人気はある意味、WindowsMeが大コケしたおかげでヒットしたOSといってもよいかもしれません。もし、WindowsMeが成功していれば、現在のOSの流れが大きく変わっていたと思います。
2.あらゆる環境に対応できたOS

Windows XPが登場するまでは、Windowsを使用する場合パソコンやサーバーなどといった特定のデバイスでの稼働に限られていました。しかし、WindwosXPの登場により様々な形態のデバイス上で稼働可能となり、タブレット、ハンドヘルドデバイス、プリントコントローラーなどでも使用することができるようになります。また、WindowsXPを使用した開発環境の幅広さから、ATMや制御機械など組み込み市場でも使えることができるようになり、そのため、メンテナンスや保守といったことも簡単に出来ることから、さまざまな環境でも使用することになり、その結果、WindowsXPというOSはパソコンだけでなく、多岐にわたるOSとして活躍しました。
3.アプリケーションの開発が容易になった

各企業がパソコンを導入したことにより、開発側もニーズに答えたアプリケーションをどんどん開発してきました。
また、それまではアプリケーションの開発は専門的な知識が要求されましたが、Visualシリーズの登場により、企業だけでなくある程度知識のある個人も簡単にアプリケーションを作ることも出来てきました。そのため、いろいろなアプリケーションが登場し、ユーザー側も自分の使いたいアプリケーションを選択できる幅が広がったと言えます。
このように、上記で記したようにWindowsが企業と個人の機能が融合になったことにより、パソコンを使用するシーンが広がったことによって、今までパソコンに触れなかった人も、このWindowsXPの登場によって当たり前に使用することができるレベルまで上がったことも、人気の一つだったと言えます。
4.メーカーもパソコンを販売するためにWindowsXPを前面に押し出し

WindowsXPが出たことによってパソコンの需要も高まり、家電業界にとってはかつてないほどの賑わいでした。特に家電売り場はパソコンや周辺機器の売り場を大幅に拡大していました。また、一般的な家電メーカーだけでなく、メーカー直販や各パーツ類が需要の拡大により価格が下がったことから、自作パソコンのようにパーツ販売も増え、それに対抗するようにパソコンメーカーはWindowsXPを最初から搭載といった販売方法で販売個数を拡充させようとし、現在の販売体系の基礎となっておりました。それまではパソコンの販売はパソコン本体とOSの販売は別々に購入しなければなりませんでしたが、WindowsXPを最初からプレインストールさせることにより、購入したらすぐに使えるようになったため、その各メーカーの戦略がWindowsXPを人気にさせた要因となります。
5.新しい機能は少しづつ
現在のWindowsは新しい機能を盛りだくさんにして、そのたびに月次のアップデートなどで配信・提供をしていますが、WindowsXPの場合は新しい機能はいろいろ追加したものの、現在のように毎月提供するといった感じではありませんでした。
新たに追加する機能はすべて大型アップデート時に行なわれ、現在のようにガラッと変化するのではなく、現在の使用環境を維持しながら機能がプラスされるといった具合で、ユーザーも混乱なく新しい機能を受け入れることができました。
また、WindowsXPの場合は大型アップデートの適用は現在のように半強制に行わせるのではなく、ユーザーが適用するかどうかといった選択もできました。そのため、環境によってはアップデートのために機器類を停止・再起動させるタイミングを計画することができたのも、このWindowsXPが長く支持されてきた理由の一つだと思います。
6.セキュリティは不定期

上記の記事と少し重複な部分もありますが、OSのセキュリティも現在のように定期的に半強制的でなかったのも大きな理由のひとつと言えます。現在のWindow10/11の場合、毎月第2週火曜日に反強制的にセキュリティ関連が自動的にダウンロードされ、適用されます。Microsoftは常にOSを最新の状態にするための戦略としていますが、使用するユーザーはこの機能のおかげで、パソコンをいったん中断しなければならないといった不満が現在あります。
WindowsXPにもセキュリティの更新の配布・適用はありましたが、常に最新の状態にしたい場合は定期的に自動で行う、逆に適用のタイミングを見て適用したい場合は手動で行うといったように、ユーザーの環境に合わせて行うことができました。
確かにセキュリティ対策はしっかり行い、常に最新の状態にすることが大事ですが、日々仕事などで使用している一般ユーザーにしてみれば逆にその対策今すぐ行わなければいけないのか?といった疑問も持ちます。たしかに現在正常に使用されているのであれば、今すぐ適用しなくても時間があるときに適用すれば良いのです。パソコンを使用している場合はそれに集中できる環境であったからこそ、当たり前のようにみなさんがWindowsXPを使っていたと思います。
7.次のVISTAが悪かった?

WindowsXPの次のOSとしてWindowsVistaが発売されました。このVistaは現在のWindows7以降のOSの原形のものとなりますが、推奨ハードウェア構成のスペックが高く、WindowsXpを使用しているパソコン等では適応できない、またはインストールしてもパフォーマンスが悪いといったものでした。実際にはWindowsVistaは酷評されているものの、私個人としては、ハードウェア要件さえクリアしていればまあまあ良いOSだったと思います。
WindowsXPユーザーはこのWindowsVistaに無理してアップグレードしなくても、次のOSが出るまでは我慢するといったこともあったことからWindowsXPの時代が長くなった一つの要因となりました。
8.あまり大きく記載されませんけど...(裏の話)

上記で記したものは一般的なWindowsXPが人気だった理由ですが、そのほかにもあまり言えませんが大きな理由があります。
それは...エロサイトをみんな見るためにパソコンを購入したのもあります。WindowsXpの技術によって通信が高速化し、それに合わせてブラウザも変化してきました。Windows95時代の通信の時は電話回線を使用しての通信だったため、インターネットを見る場合、大容量のページなどは閲覧するのに時間がかかりました。そのためインターネットページは主に画像しか取り扱うことができませんでした。
しかし、WinodwsXp時代になると回線も高速化し、動画も見れるようになりました。動画を簡単に見れるということは...そうです。エロ動画も簡単に見れるのです。その当時はスマホなどはありませんでしたので、パソコンを購入した人で最初のきっかけは本当はエロ動画をインターネットで見るために購入したという人もいるのでは?その時のパソコンのOSがWindowsXPだったという人も多いのでは?
9.まとめ
WindowsXPはやはりOSの中でも特別なOSだったと思います。このWindowsXPのおかげで、後のIT環境が大きく発展したと言えます。また、現在のWindowsのように変なこだわりがなく、使用するユーザーをよく考えて作られたOSだったお思います。たしかにいろいろな不具合や問題がいっぱい発生したOSですが、それでも現在のように毎月更新のおかげで世界中で一斉に不具合は続出といったこともありませんでした。また現在のOSは新しいことを挑戦しすぎて逆にユーザーから不評が出るとか、Windows11のように推奨環境がこのCPUは対応できる・出来ない、TPMが必須(実際にはCPUやTPMの条件を回避する方法もあります)ドライバソフトを常に最新のものにしなければならないとか、そんなさまざまな環境で使うことを無視したこともなく、古いパソコンから新しいパソコンまですべて適用できるといった、まさに今でいうSDGsに適したOSだったと言えます。使用ユーザーは何も新しいものを求めていません。長く使えるOSを一番求めているのです。Microsoftはユーザーが求めているWindowsXPのような落ち着いたOSを開発してもらいたいと思います。
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