Admin

 Windowsオペレーティングシステムには、さまざまな種類のアカウントが存在します。
 通常のOSのインストールなどで作成するアカウントとは別に、システム操作に必要ないくつかのシステムアカウントがあります。これらのアカウントの中で、ビルトイン管理者アカウント(administrator)は組み込みの既定のローカル管理者アカウントであり、最上の管理者権限を持つ管理者特権のアカウントです。組み込みの管理者アカウントはシステム アカウントであるため、操作にUACアクセス許可は必要ありません。ただし、このアカウントは通常は非表示となっております。
 今回はこのビルトイン管理者を有効にする方法をご紹介します。
 ここで注意が必要です。この管理者アカウントは、オペレーティング システムに問題がある場合にのみ有効にし、通常は無効にしてください。
 理由として、使用しているアカウンが管理者権限を失った場合、またはユーザーにシステムに管理者アカウントが残っていない場合は、このアカウントを有効にして管理者権限を取り戻すことができます。ただし、このアカウントはあくまでも組み込みアカウントであるため、このアカウントが破損するとOSの修復ができなくなります。
 そのため、このビルトイン管理者アカウントの有効はすべての管理者アカウントを失った時の最終手段となります。
  ビルトイン管理者を有効にする方法は次の通りです。

1.コマンドプロンプトを使用する
  1. [スタート]ボタンを右クリックして、[Windowsターミナル(管理者)]を選択します。
  2. Windowsターミナルで、ドロップダウンアイコンをクリックし、[コマンドプロンプト]を選択します。
  3. 次のコマンドを入力し、Enterキーを押します。

    net user Administrator /active:yes

  4. コマンドが正常に完了したら、システムで組み込みの管理者アカウントが有効になります。
  5. パスワードでビルトイン管理者アカウントを有効にする場合は、上記のコマンドの代わりに次のコマンドを実行します。

    net user Administrator <password> /active:yes

  6. 上記のコマンドでは、<password>を管理者アカウントで使用する実際のパスワードに置き換える必要があります。
  7. ビルトイン管理者アカウントを無効にする場合は、次のコマンドを使用できます。

    net user Administrator /active:no
 2 .LUSRMGR スナップインを使用する


  1. [スタート]ボタンを右クリックし、[ファイル名を指定して実行]を選択します。[ファイル名を指定して実行]ダイアログボックスにlusrmgr.mscと入力して、ローカルユーザーとグループスナップインを開きます。[OK] をクリックします。
  2. ローカルユーザーとグループスナップインで、[ユーザー]フォルダーに移動し、管理者アカウントを見つけます。それを右クリックして、[プロパティ]を選択します。
  3. プロパティシートの[全般]タブで、[アカウントの無効]オプションのチェックを外します。[適用]、[OK] の順にクリックします。
  4. 上記の手順を実行したら、 ビルトイン管理者アカウント システムが有効になります。