
一昨年の後半あたりから、本家サイト「0から楽しむパソコン講座」の問い合わせメールに「ブラウザのプラグインが使用できなくなって困っています。」とか「「プラグインをインストールしても動作しません」といった内容が多く投稿されるようになってきました。この問い合わせはWindowsなどの特定のOSだけではなく、LinuxやOSXなど多岐にわたる使用OSからの問い合わせとなっています。
http://zeropaso.gozaru.jp/
(0から楽しむパソコン講座)
各ブラウザに何が起こっているのでしょうか?

プラグインはブラウザの使用でも重要な部分であり、プラグインによってさまざまな機能拡張が出来ます。プラグインのインストールにより、ブラウザ上で動画を再生することが出来たり、ゲームを行うことができます。
代表的なプラグインにはJAVAやFLASH、メディアプレーヤー、Acrobat Readerなどがありますが、このほかにも、ゲームサイトなどで専用のプラグインなどもあります。
しかし、昨年あたりからブラウザでこのプラグインが使用できなくなったといった質問が出てくるようになりました。どうしてでしょうか?
結論から言いますと、各ブラウザは「プラグインの使用を廃止」している・廃止の方向に向かっていることです。つまり、プラグインが新しいバージョンのブラウザでは使用できないということです。
今までのブラウザではNPAPIプラグインというプラグインを使用していました。NPAPIプラグインは、ネットスケープ時代に使用されていたプラグインの方式です。このプラグイン方式で、動画や音声機能等を、ブラウザ上で実現するために活用されてきました。
しかし、このプラグインにより、ブラウザがクラッシュしたり、セキュリティなどの問題を引き起こすこともあり、「Google Chrome」は2015年9月に廃止、「Firefox」は2016年末で廃止となります。
また、JAVAで有名の「Oracle」も2017年に公開予定のJDK 9でJavaブラウザプラグインを廃止することになりました。
一方、同じプラグインの方式でPPAPIプラグイン方式があります。PPAPIプラグインGoogleによって開発された方式で、NPAPIプラグインの置き換えと言われていますが、標準化された技術ではなく、サポートしているブラウザは「Chrome」と「Opera」など少数であり、「Firefox」はサポートする予定はないそうです。
また、ウェブ上でのフラッシュはNPAPI方式がほとんどのため、PPAPIプラグインで動作させようとすると、重くなるといったことがあります。
NPAPプラグインでできるほとんどのことは、Web 技術で実現できまるため、各ブラウザは今まではNPAPIプラグインの使用停止に踏み切れませんでしたが、昨年から停止させる方向で進んでいます。
ウェブ関係者は同時に、この問題を解決するために、ホームページの作り直しなどが求められ、現在進んでいるようです。
プラグインが使用できなくなったのは「時代の波」と捉えて、あきらめたほうがいいでしょう。同時に新しい技術が次々と生まれています。各ブラウザはいち早く取り入れて、更新していますので、こまめにアップデートをおすすめします。

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