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 ネットユーザーならだれでも知っている「2チャンネル」ですが、今、この2チャンネルが大きな転換点を迎えています。みなさんも少し気づいていると思いますが、昔と違って急に「賑わい感」が全然なくなり、衰退化しています。
 私も、ちょくちょくこの「2チャンネル」を見ていますが、急に書き込みなどが減っているのが分かり、俗に言う「2ちゃねんるユーザー」が離れている感じがします。なぜ急に2チャンネルは急に「衰退化」していっているのか理由を分析してみましょう。

 「2チャンネル」は1999年、創設者である「ひろゆき氏」が個人サイトとして巨大掲示板を開設しました。
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 この2チャンネルが大きく「巨大化」していった一つの大きな理由が、だれでも「書き込み出来る」ということでした。そのため、自分が思っていることをこの「掲示板」に書き込んだり、みんなに教えたい情報を書き込んだりと個人の「主張」を表すことができる唯一の場所になっていました。
 また、インターネット社会の成長期でもあり、特定のユーザーがインターネットを使用する環境だったのが、だれでもインターネットを使用する環境へと変わり、個人個人が「インターネット」の面白さを体験することが出来たこともあると思います。
 「2ちゃんねる」はさまざまな社会問題も起こすようになりました。「個人への攻撃」「炎上」「犯罪予告」など、だれでも書き込めるという便利さを逆手に取り、悪の部分を使用した問題も多く、その度に「ネット社会への規制」なども論議されてきました。
 いろいろな問題や情報を持ちながら、「2チャンネル」はこのまま「賑わい」が続くかに見えました。しかし、ある「デバイス」の登場で、急に「衰退化」が始まってきます。
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 スマホの登場です。当初はこの「スマホ」の登場で、2チャンネルの「掲示板」などのサービスはもっと盛り上がるのではないかと思っていましたが、そうでは無かったようです。
 スマホの登場で「IT業界」はスマホのアプリの開発に力を入れました。特にSNSやLINEなどのコミュニケーションツールや「パズドラ」などのゲームに力を入れ、「ネットで遊ぶ」「ネットで会話する」といった状態になってきました。
 また動画も身近で簡単に見れるようになり、「文字でネットを楽しむ」から「動画でネットを楽しむ」といったニーズに急に変化してしまいました。
 「スマホ」の登場と同時に「ブログ」も爆発的に多くなりました。特に当時勢いがあった2ちゃんねるの記事を紹介するだけのブログである「2ちゃんねるまとめサイト」が多くなりました。「2ちゃんねる」の記事をまとめるだけでブログの閲覧数を簡単に上げることができるため、どのブログもこの「まとめサイト」としてブログを立ち上げ公開しました。しかし、多くなりすぎたために別のブログでもまとめた内容もほぼ一緒になってしまい、閲覧する側も「内容が一緒で飽きる」状態になってしまっていました。
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 また、もう一つの理由は昔の「2ちゃんねる」は「闇の情報」が豊富であり、信用できる出来ないは別としても自分に合った「情報」を得ようとする大半のユーザーが利用していました。
 しかし一部の俗に言う「ネット住民」などが、我物顔のように、その情報を誹謗・中傷していき、潰していくといった公共に反する行為が多くなったため、情報を書き込むユーザーが減り、現在では特定の人しか書き込んでいない状態になっています。
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 現在の書き込みの内容を見ていると「情報交換」よりも「言いたいことをただ書いている」だけの方が多くなり、昔「2ちゃんねる」から情報を得ていた多くの人は、もはや「用無し」の状態になっています。
 「情報」が集まらないと、それに対しての反応も当然ありません。そのため、「書き込み」が急に減っている一つの原因でもあります。
 
 現在はブログやSNSなの普及によって簡単に情報を公開していくことができるため、情報を得たいユーザーは「ブログ」やSNSなどで情報収集を行うといったスタイルに変化しております。わざわざ「2ちゃんねる」に情報を書き込む必要ななくなったわけです。
 
 これらの理由から「2ちゃんねる」は衰退していっていると私は考えています。

 現在、「2ちゃんねる」のまとめユーザーの年齢層は30代から40代と言われています。30代以下は2ちゃんねるにはあまり興味がないようです。

 今後は急に「2ちゃんねる」が衰退するわけではないのですが、私たちの身の回りにあるデジタル機器の変化により、もっと「2ちゃんねる」の必要性がなくなってくると思います。

 現在、「2ちゃんねる」に頼っているブログやネットサービスを運営している人はそろそろ次の手を考えなければいけない時期にきていると思います。