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 先日7日にAppleが新製品であるiphone7を発表しました。9月16日に発売されることが決まりました。製品の仕様については他のニュースなどでも取り上げられてるため、ここではあえて掲載しませんが、その仕様の中にIP67等級の防水仕様となっていますが、このIPの等級はどうやって見るのでしょうか。説明したいと思います。

機器類で使用されているIPとは『International Protection』(インターナル・プロテクション)の略で、人体に対する接近の保護と、外来固形物や液体の侵入保護構造を等級で表したものです。
 この等級は「国際電気標準会議」で制定されており、世界中の電気類を扱う業界がこの標準会議で定められた方法で等級を記載しています。
 もちろん、世界の標準規格ですので、日本の工業規格もこの規格を採用しています。
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 これが国際電気標準会議のロゴです。

 このIPの表記はIPの文字の後に、第一特性数字、第二特性数字、付加特性文字(オプション)の各1文字で標記されます。

 この第一特性数字には外来固形物の侵入に対して、または人体に対する保護の内容、危険な部分への接近に対しての数字の表記です。今回のIphone7では「防塵」の指標になります。

 この第一特性数字の一覧次の通りです。(Wikiより引用)

数字 器具に対する保護の内容、外来固形物の侵入に対して 人体に対する保護の内容、危険な部分への接近に対して
0 無保護 無保護
1 直径50mm以上の外来固形物の侵入に対して保護されている 手の甲が危険な部位に接近しないよう保護されている(鋼球・直径50mm)
2 直径12.5mm以上の外来固形物の侵入に対して保護されている 手の甲が危険な部位に接近しないよう保護されている(鋼球・直径50mm)
3 直径2.5mm以上の外来固形物の侵入に対して保護されている 工具での危険な部分への接近に対して保護されている(試験棒・直径2.5mm長さ100mm)
4 直径1.0mm以上の外来固形物の侵入に対して保護されている 針金での危険な部分への接近に対して保護されている(針金・直径1.0mm長さ100mm)
5 防塵形:粉塵が内部に侵入することを防止する。若干の粉塵の侵入があっても正常な運転を阻害しない
6 耐塵形:粉塵が内部に侵入しない

 第二特性数字の一覧次の通りです。(Wikiより引用)

数字器具に対する保護の内容、液体の侵入に対して
0無保護
1鉛直に滴下する水滴に対して保護されている
215度以内で傾斜しても鉛直に滴下する水滴に対して保護されている
3鉛直から60度以内の噴霧水の水によって有害な影響を受けない
4いかなる方向からの飛沫によっても有害な影響を受けない
5いかなる方向からの直接暴噴流の水によっても有害な影響を受けない
6いかなる方向からの暴噴流の水によっても有害な影響を受けない
7規定の圧力及び時間で水中に浸漬しても影響を受けない
8IPx7より厳しい条件下で継続的に水中に沈めても有害な影響を受けない
X規定しない

付加特性文字の一覧次の通りです。(Wikiより引用)
文字人体に対する保護の内容、危険な部分への接近に対して
A手の甲が危険な部位に接近しないよう保護されている(鋼球・直径50mm)
B指での危険な部分への接近に対して保護されている(関節付試験指・直径12mm 長さ80mm)
C工具での危険な部分への接近に対して保護されている(試験棒・直径2.5mm長さ100mm)
D針金での危険な部分への接近に対して保護されている(針金・直径1.0mm長さ100mm)

 この使用を基に見ると、今回のiphone7の仕様であるIP67等級は防塵は内部に侵入しなく、防水は規定の圧力及び時間で水中に浸漬しても影響を受けないということになります。

 しかし、ここで気を付けてもらいたいのが、この等級をつけるための試験について、時間や方法・水深などが定められていないということです。各メーカーが個々の実験で確認し、この指標を表記するわけです。

 なぜ、実験過程の方法まで定められていないかと言いますと、この指標は家電製品だけでなく、工業製品すべてに適用されるからです。対象となるものは大きさ・使用用途・使用する環境すべて違うため、実験の方法まで定めるのは非常に困難です。

 ですから、今回のiphone7の仕様であるIP67等級はあまり過信してはいけないということになります。

 つまり、防水仕様になっているもの、完全防水・防塵ではないということにもなります。使用する環境によっては故障する可能性も十分にあるということです。

 Appleは、iphone7で水濡れによる故障は「保証対象外である」と発表しています。製品の取扱い説明書にも明記されており、通常の使用により耐性が低下する可能性があることなども記載されており、最後にきちんと「水濡れによる損傷は保証の対象になりません。」と明記しているようです。

 今回の新製品発表で「IP67等級の防水仕様」という言葉が強調され、各ニュースでも大きく取り上げられていましたが、この等級はあくまでも目安だということで、使用環境には十分注意してください。