renovorogo


 香港のメーカーでPC出荷台数世界一の「レノボ」ですが、この会社のパソコンに関してははいろいろと話題?が絶えません。今回、また新たなニュースが入ってきました。
yoga900
今回ニュースになっているのは上の「yoga900」「yoga900s」というモデルです。

ちなみにスペックは下記サイトになります。

http://www.lenovo.com/jp/catalog/nb/2015/yoga900_rt_1027.html

 「yoga900」「yoga900s」は360度ディスプレィ回転ができ、重さも「yoga900」990g 「yoga900」1.2kgという軽いマシンでハイスペックということもあり、世界中でも人気のモデルです。
 この「yoga900」「yoga900s」ですが、プリインストールされているWindows 10以外のOSをインストールできないという話が出てきています。
 特に、Linux(Androidを含む)OSは搭載されているストレージコントローラが認識されないため、インストールが出来ないみたいです。
 ストレージコントローラ(ストレージプロセッサーとも言います)は、CPUとメモリおよび接続インターフェイスを備えたユニットの部分を言い、パソコンで言うと、まさしく「マザーボード」です。このマザーボードを認識しなければ当然CPUも動きません。
WindowsLinux

 通常のパソコンやタブレットなどの端末にはWindowsかAndoroidなどのLinuxがインストールされていますが、
パソコンの場合、今までWindowsを使っていたパソコンに新たにLinuxを入れて使うことは当然できます。
 今回のようにWindows10だけ使用できて、Linuxが動かないといった情報は私の記憶では初めての出来事です。
 今回の話題はLinuxがインストールできないことで発覚しましたが、もしかしたらWindows10後の新OS(また全然決まっていませんが..)も、もしかしたらインストールできないといったことになるかもしれません。
 ある意味、「玄人的」なマシンと言えるような感じです。

レノボのこのような話題は今に始まったことではない。


 
このレノボですが、ユーザーに「縛り」をつけているような話題が過去にもあります。

1.Windowsのインストールが戻る?

LenovoY4080

 昨年「Lenovo Y40-80」というノートPCですが、Windowsを何らかの原因で再インストール(例えばWindowsをクリーンインストールなどでバージョンアップするなど)を行っても元のWindowsに戻ってしまうといったことがありました。
 これは、BIOSと呼ばれるパソコンを立ち上げたときに、一番最初に認識するプログラムがクリーンインストールされたWindowsのファイルシステムに対し起動前に変更を加え勝手にサーバーから元のWindowsをダウンロードし、元に戻してしまうといったようです。
 通常、BIOSにこのようなダウンローダーを仕込むこと自体がとても怖いことで、このことから世界中で一時「不買運動」までおこっています。


2.パソコンに「アドウェア」をインストールしていた。

Superfish

 昨年ですが、レノボのノートPCに「Superfish」というマルウェアがプリインストールされているのが発見されました。
 ZDnet Japanによると、この「Superfish」は閲覧しているWebサイトに勝手に広告を埋め込むというアドウェアだそうです。Superfishでは自己署名証明書をシステムにプリインストールしておくことで、HTTPだけでなくHTTPSを使用したサイトに対しても広告を埋め込めるようにしており、この証明書を悪用することで中間者攻撃が可能になるといったとても危険なマルウェアです。
 この「Superfish」を削除する場合、マルウェア本体だけではなく、そのマルウェアが使用している「証明書」も削除しなければならないということもあり、このニュースは全世界でも大きく取り上げられました。

 このように「レノボ」は確かにハイスペックで良い端末を作っていますが、とても怖いメーカーだということがよくわかります。
 世界でも「Lenovo=危険」というイメージがかなり広まっていますので、このような「姑息な手」を今後行ってもらいたくないと思います。