無料のアンチウイルスソフトで総合的な防御を行ってくれる「KINGSOFT Internet Security 2015」ですが、他のアンチウイルスソフトよりも軽く、スキャンのスピードも速いということで、使用しているユーザーも多いと思います。
このアンチウイルスソフトの詳細については、他のブログなどでも多数取り上げられていますので、ここでは省略しますが、この「KINGSOFT Internet Security 2015」で、ある現象がユーザーを悩ませているようですので、解決方法をご紹介します。
「Kingsoft internet security 2015」ですが、コンピュータを立ち上げたときは何ともないのですが、ある一定の時間が経つと、この「Kingsoft internet security 2015」の実行アプリである「kxetray.exe」のCPU使用率が急に高くなるといった現象です。
「kxetray.exe」のCPU使用率は50%以上を使用し、その時間も何時間も続くという現象です。
実は私もこの現象に悩まされており、ネットで調べると「kxetray.exe」をタスクマネージャーで一旦強制終了し、再度「Kingsoft internet security」を実行すると治るといったことが書かれていました。
中には、マルウェアが仕込まれているなどと変な書き込みもありましたが、セキュリティソフトがそんなことをする訳がないと思い、何か原因があるのかちょっと時間をかけて調べていきました。
まず、どんな使用環境でCPU率が急に上がるか調べてみると、コンピュータを立ち上げて何もしてなくても一時間くらいすると急にCPU使用率が上昇します。
マルウェアが仕込まれている場合、ネットワークのアクセスがあるはずですのでアクセスの状態をみてもそのような感じではありませんでした。
いろいろ調べたら原因が分かりました。この「kxetray.exe」のCPUの使用率を上げている原因は2つありましたのでお知らせいたします。
まずは、「Kingsoft internet security 2015」のツールの中の「不要ファイル」のツールが原因です。
タスクスケジューラーを確認すると、「不要ファイルの検索」がパソコンを立ち上げてから一定の時間が経つとタスクで実行されているようになっていました。そこで、この不要ファイルの検索を停止させます。
「不要ファイル」を開くと、上のバーのところに▼マークがありますので、それをクリックします。すると「設定」が出てきますので、「設定」を選択します。
設定画面が出てきたら、すべて「停止中」にしてしまいます。
もう一つは、「アップデートの完了後の通知」がうまくいかない場合の時です。原因は分かりませんが、使用してる状態で「「アップデートの完了」が行われた場合、この通知がうまく表示されなくCPUが高くなってしまうという現象です。
そこで「Kingsoft internet security 2015」のメインの設定でこの「アップデートの完了後の通知」をチェックをはずし、通知させないようにします。
ついでに、ネット上でもいくつか書かれておりますが「セキュリティ強化計画に参加する」にチェックが入っていてもCPUの使用率が高くなるようですので、これもチェックを外しておきましょう。
すべて設定が終わりましたら、必ず一旦パソコンを再起動してください。再起動しないと、タスクスケジューラーが実行されてしまいますので、「不要ファイルの検索」の設定のチェックを外しても実行されてしまいます。
もう一つ、「Kingsoft internet security 2015」の件ですが、Windows8.1やWindows10などで「定時スキャン」を設定いるが、再起動すると設定が消えてしまうといった現象があります。
これは、前回のタスクを何らかの形で実行されなかったときに起きる現象です。
これはタスクスケジューラーの設定変更でこの現象を修正することができます。
「スタートメニュー」から「ファイル名を指定して実行」を選び「Taskschd.msc」と入力します。
「タスクスケジューラー」が開きますので、KingSoft_(設定日付) (例:KingSoft_201610220541)をダブルクリックします。
上のタブの「設定」をクリックすると、「タスクを停止するまでの時間」にチェックが入っていますので、そのチェックをはずしてください。
また「タスクの再実行がスケジュールされていない場合に削除されるまでの時間」にチェックがもし入っていたら、それもチェックを外してください。
これで、パソコンを再起動しても設定は消えることがありません。
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